広中雅志

広中雅志（Masashi Hironaka）

広中雅志は、1957年12月27日生まれの日本の声優およびナレーターで、東京都渋谷区の出身です。彼は青二プロダクションに所属し、数十年にわたり多くのアニメやテレビ番組、映画、ラジオドラマに声を提供してきました。

略歴とキャリアの始まり

広中は10歳の頃に東京放送児童劇団に入団し、少年時代から演技に親しんできました。小学4年生から高校3年生にかけて同劇団で様々な道徳番組や学校放送番組に出演し、舞台公演の経験を積むことができました。高校卒業時には「役者になりたい」という漠然とした夢を描いていました。

日本大学芸術学部映画学科に進学後、仲間と共に自主制作映画を創作し、次第にこの業界での道を本格的に考え始めます。大学卒業前のオーディションに合格し、高橋三千綱事務所で芝居の基礎を学びました。役者としての活動が始まった彼は、藤田敏八監督が制作した映画『スローなブギにしてくれ』に出演する機会を得ましたが、俳優としてのブレイクはなかなか訪れず、アルバイトをしながら生活の糧を得ていました。

声優・ナレーターとしての転機

声優やナレーターの道に進もうと思ったのは、妻となる女性との出会いがきっかけでした。かつてのNHKのディレクターからラジオドラマに出演する機会を得て、声の仕事の可能性に気付きます。彼は精力的にCM業界にアプローチし、青二プロダクションに所属することとなりました。ちょうどこの時期はバブル期で、多くのCMでの活躍ができ、CMナレーションを中心に仕事が進みました。

声の仕事を始めて数年はCMが主な仕事でしたが、当時の青二プロダクションは様々な番組に出演できるチャンスがあり、次第にアニメやドラマに関わるようになりました。彼は、声を合わせることに苦戦しつつも、自分の表現力を磨いていきました。

音声表現の幅と特徴

広中の声はやわらかく、耳に心地よいものとして、多くのリスナーから親しまれています。特に日本テレビの特番でのナレーションが多く、数多くのバラエティ番組や特番で彼の声が聴かれています。彼が特に思い入れを持つ作品はOVA『銀河英雄伝説』のジークフリード・キルヒアイス役で、この役を再び演じられることを願っていると公言しています。

出演作品

広中は多くのテレビアニメや映画、ゲーム、ラジオドラマに声を提供してきました。その中には、『北斗の拳』『ゲゲゲの鬼太郎』『銀河英雄伝説』シリーズなども含まれています。彼のキャリアは非常に多岐にわたり、アクションやコメディ、シリアスな役柄まで幅広いジャンルで活躍しています。

趣味や特技

趣味にはテニスやサッカー、さらにディズニーグッズや映画グッズのコレクションがあります。また、長男として家庭での役割を果たしながら、仕事に励む姿勢も彼の特色です。

広中雅志は、今もなお多くのファンに愛される声優であり、彼の声は今後も日本のアニメやテレビ界で輝き続けることでしょう。

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