広八幡神社

広八幡神社は、和歌山県有田郡広川町上中野に位置する八幡神社です。

祭神

主祭神は以下の三柱です。

誉田別命（ほんだわけのみこと）：応神天皇として知られる神様
足仲津彦命（たらしなかつひこのみこと）：仲哀天皇として知られる神様
息長足姫命（おきながたらしひめのみこと）：神功皇后として知られる神様

歴史

神社の創建年代は不詳ですが、欽明天皇の時代に創建されたと伝えられています。創建以来、度々焼失に見舞われましたが、江戸時代には和歌山藩主の帰依を受け、保護されてきました。江戸時代末期までは神仏習合の形態をとり、境内に多くの仏堂が存在しましたが、明治初年の神仏分離令により、仏堂は三瀧寺などへ移されました。

文化財

広八幡神社は、多くの文化財を所有しており、その歴史と文化的な価値を物語っています。

重要文化財（国指定）

建造物

本殿：室町時代中期（1413年）に建立された、檜皮葺の三間社流造の建物です。1929年（昭和4年）4月6日に重要文化財に指定されました。
拝殿：江戸時代中期（1704年）に建立された、桁行二間、梁間三間の一重入母屋造、妻入、杮葺の建物です。1947年（昭和22年）2月26日に重要文化財に指定されました。
楼門：室町時代後期（1475年）に建立された、三間一戸楼門で、入母屋造、本瓦葺の建物です。1947年（昭和22年）2月26日に重要文化財に指定されました。
摂社高良社本殿：室町時代後期（1502年）に建立された、一間社隅木入春日造、檜皮葺の建物です。1929年（昭和4年）4月6日に重要文化財に指定されました。
摂社天神社本殿：江戸時代前期（1652年）に建立された、一間社隅木入春日造、檜皮葺の建物です。1947年（昭和22年）2月26日に重要文化財に指定されました。
摂社若宮社本殿：室町時代後期（1493年）に建立された、一間社隅木入春日造、檜皮葺の建物です。1929年（昭和4年）4月6日に重要文化財に指定されました。

美術品

短刀 銘来国光：鎌倉時代の刀工、来国光の作による短刀です。1915年（大正4年）3月26日に重要文化財に指定されました。

和歌山県指定文化財

舞殿：切妻造、柿葺の建物です。
南紀男山三彩狛犬：独特の色彩を持つ狛犬です。
濱口梧陵君碑：広川町出身の偉人、濱口梧陵を称える碑です。

広川町指定文化財

木造狛犬：木製の狛犬です。
大般若経六百巻：仏教の経典です。
四方唐破風御輿：四方に唐破風の装飾が施された御輿です。

和歌山県指定無形民俗文化財

しっぱら踊り：地域の伝統的な踊りです。
乙田の獅子舞：獅子舞の伝統芸能です。

所在地

和歌山県有田郡広川町上中野206

関連項目

濱口梧陵：広川町出身の実業家で、「稲むらの火」の逸話で知られています。
稲むらの火：津波の襲来を知らせるために、濱口梧陵が自身の稲むらに火をつけたという逸話です。

外部リンク

広八幡神社ホームページ
広八幡神社 - 広川町

広八幡神社は、歴史と文化が深く息づく場所です。訪れることで、日本の歴史と文化に触れることができるでしょう。

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