広島女子オープンゴルフ

広島女子オープンゴルフ

概要

「広島女子オープンゴルフ」は、広島テレビが主催し、1973年から1996年まで23年間にわたり開催された、日本女子プロゴルフ協会公認のプロゴルフトーナメントでした。この大会は、主催者である広島テレビがその前年、開局10周年を記念して成功裏に開催した男子ツアー「広島オープンゴルフ」（後の「ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント」、2007年終了）に触発されて企画・実現されたものです。女子プロゴルフツアーの一環として、多くのトップ選手が参加し、熱戦を繰り広げました。

大会の歴史

大会は1973年にスタートしましたが、初期の頃は特定の企業による冠スポンサーが付かない形で運営されていました。しかし、大会の規模や認知度が向上するにつれて、様々な企業がスポンサーとして大会を支援するようになりました。

スポンサーの変遷
大会開始当初（1973年〜1983年）：冠スポンサーなし
1984年〜1985年：ユニデン
1985年〜1988年：UCC上島珈琲
1989年〜1991年：石亭開発、その後サザレコーポレーション
1992年〜1993年：カトキチクイーンズゴルフトーナメントと統合（「カトキチクイーンズカップ・広島女子オープン」として開催）
* 1994年〜1996年：佐竹製作所（現：サタケ）

1992年と1993年には、同時期に行われていた「カトキチクイーンズゴルフトーナメント」（こちらも2007年に終了）と統合されるという珍しい形式が取られ、「カトキチクイーンズカップ・広島女子オープン」として開催されました。しかし、この統合は短期間で終わり、1994年からは再び単独のトーナメントとして分離・開催されることとなります。この分離後、新たに佐竹製作所（現在のサタケ）がスポンサーとなり、1996年まで大会を支えました。しかし、この年をもって大会は終了し、23年間の歴史に幕を閉じました。

開催地

大会の開催地は、主催局の本拠地である広島県内のゴルフ場で行われることが大半でした。しかし、大会の歴史の中には、特定のスポンサーの意向やその他の理由により、関東地方のゴルフ場で開催された時期も存在しました。

テレビ放送

主催が広島テレビであったことから、テレビ放送は大会にとって重要な要素でした。

特に、大会が再び広島県での開催に戻った1992年以降の期間は、大会の第2日および最終日の模様が、主催局である広島テレビの制作により、日本テレビ系列のネットワークを通じて全国に放送されました。

一方、大会が関東圏で開催されていた時期、例えば石亭開発やサザレコーポレーションがスポンサーを務めていた頃には、放送体制に特殊な事情が見られました。この期間の放送は、諸般の理由から、通常とは異なる系列局であるテレビ東京が制作（共催であったかは不明）を担当し、テレビ東京系列のネットワークで放送された年度がありました。しかし、このような場合でも、主催局である広島テレビは、自社がカバーする広島県内向けに、スポンサードネット形式で放送枠を確保し、大会の模様を先行または遅れて放送していました。これにより、開催地が一時的に広島県外に移っても、地元の視聴者は大会の状況を知ることができました。

「広島女子オープンゴルフ」は、その四半世紀近い歴史の中で、日本女子プロゴルフツアーの発展に貢献し、多くのゴルフファンに親しまれた大会でした。

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