広島市立基町高等学校

広島市立基町高等学校概要

広島市立基町高等学校（ひろしましりつもとまちこうとうがっこう）は、広島県広島市中区に位置する公立の高等学校です。この学校の歴史は1942年にさかのぼり、当初は広島市立中学校として開校しました。1980年には現在の校名に改称されています。

校舎と施設

20世紀末に校舎の全面リニューアルが行われ、2000年に完成した新校舎は、著名な建築家の原広司によって設計されており、エスカレーターや吹き抜け部分を持つ近代的な構造となっています。この新校舎は、京都駅や札幌ドームなど他の名建築物も手掛けた原氏の作品です。

学校の取り組み

基町高校では、進路指導に特に力を入れています。生徒に対しては、個別面談を通じて進路の悩みや学習のアドバイスを行い、進路LHRを設けて志望校に関する理解を深める取り組みを行っています。また、休日には教室が自習用に開放されており、生徒が学業に集中できる環境が整っています。

多くの生徒が進学の実績を上げており、特に国立大学への進学を果たす生徒が多数います。2020年度には193人の現役生が国立大学に合格しました。また、創造表現コースに所属する生徒たちも高校レベルの美術教育を受けており、その多くが美術大学への進学を実現しています。

歴史的背景

基町高校は、原子爆弾による悲劇的な歴史を持つ学校でもあります。設立当初、広島市立中学校として原爆の投下により、生徒と教職員合わせて369人が命を落としました。創造表現コースの生徒たちは、この歴史を受けて被爆者と対話し、原爆をテーマにした作品制作を行うことで、過去の出来事を描き出す試みをしています。

校訓と校章

基町高校の校訓は「自主自律」であり、生徒たちには自らの力で成長していくことが求められています。また、校章は桐の葉と果実を組み合わせたデザインで、鳳凰の象徴を通じて生徒一人ひとりの成長と向上心を表現しています。

交通と立地

学校は広島市の中心エリアに位置しており、東には広島高等裁判所や他の官庁街、西には市営高層アパート、南側には広島城と繁華街、北側には城北通りが広がっています。最寄り駅はアストラムラインの城北駅です。

課外活動

部活動も活発で、英語部や演劇部、美術部、体育系部活動など多岐にわたります。また、創造表現コースに参加する生徒たちは、アート作品の展覧会を行い、地域との交流を図っています。

在籍する著名人

この学校の出身者には、政治家、学者、クリエイターなど多彩な分野で活躍する人々がいます。最近では、教育学者や著名な作家、ビジネスリーダーなど、多くの著名な卒業生を輩出しています。

基町高校は、その豊かな歴史と教育への熱意を持ち続け、高校生たちの進路において重要な役割を果たしています。

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