広島広域公園第一球技場

広島広域公園第一球技場

広島広域公園第一球技場は、広島県広島市安佐南区に位置し、広島広域公園内にあるスポーツ施設です。この球技場は広島市が所有しており、広島市スポーツ協会に運営管理が委託されています。最近、株式会社サンフレッチェ広島がこの施設の命名権を取得し、2024年6月1日から新しい名称「サンフレッチェビレッジ 広島第一球技場」として利用されることが決まりました。

開場の歴史と用途

この球技場は1993年4月に開場しましたが、実際にはそれ以前の1992年10月に開催されたAFCアジアカップ1992で試合場として使われていました。開場後も様々な国際大会や公式試合が行われており、1993年にはFIFA U-17世界選手権、1996年には第51回国民体育大会のサッカー会場としても使用された際には、高い評価を得ました。

さらに、この場では毎年広島県の高校サッカー選手権決勝戦や全広島サッカー選手権大会の決勝戦も開催され、地域のスポーツ文化の発展に大いに寄与しています。1998年に吉田サッカー公園が完成する以前は、Jサテライトリーグの試合も行われていました。

スタジアム改修の試み

2003年には「専用スタジアム推進プロジェクト」が発足し、Jリーグ規定に合わせて収容人数の増設が検討されました。これにより、現在の10,000人から15,000席へと拡大する計画が立てられましたが、広島市の厳しい財政状況の影響で計画は頓挫しました。急場しのぎの改修が行われた後、本格的なスタジアム建設が二重投資と見なされ、この案は実現しませんでした。

現在の運営と利用状況

2021年から2024年にかけては、サンフレッチェ広島レジーナのホームスタジアムとしても利用され、多くのサポーターを呼び込んでいます。施設の収容人数は10,000人で、約7,500の固定座席がメインスタンドにあり、残りは芝生席となっています。また、ナイター照明設備も整っており、1,000ルクスの明るさを確保しています。得点板なども完備されており、公式試合に求められる基本的な設備が整っています。

施設の命名権と今後の展望

2024年3月には株式会社サンフレッチェ広島が命名権を取得したことが発表され、契約は2024年6月から5年間にわたり、年間220万円で運用されることになりました。この新しい名称のもと、地域のスポーツ振興にますます寄与することが期待されています。

広島広域公園第一球技場は、地域のスポーツ活動の中心地として、今後もさまざまなイベントや活動を通じて、地元のコミュニティに貢献し続けるでしょう。

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