広島新庄中学校・高等学校

広島新庄中学校・高等学校の概要

広島県新庄学園、通称広島新庄中学校・高等学校は、広島県山県郡北広島町新庄に位置する私立の教育機関です。この学校は、旧新庄と日野山城主吉川元春公への正三位贈位を記念して、1909年に設立されました。学校設立当初から地域社会の人材育成を目指し、現在もその理念を受け継いでいます。

広島県北部にある伝統校としての歴史を持ち、最近では芸北地域だけでなく広島市や島根県の邑智地域からも多くの生徒が集まっています。通学バスも充実しており、広島市の安佐北区や三次市からのアクセスが非常に便利です。最近では、広島市横川駅へのバスも運行され、広島市内からおおよそ1時間で通学可能です。

学校のスポーツ面では、特に硬式野球部が注目されています。元広島県立広島商業高等学校の監督である迫田守昭氏を迎え、2014年の第86回選抜高等学校野球大会に初めて出場し、その後も2015年には全国高等学校野球選手権大会に初挑戦を果たしました。近年この部活動は、学校全体の活気をもたらしています。

沿革

広島新庄中学校・高等学校の歴史は、1909年に遡ります。この年に新庄女学校が設立され、初代校長には三上一彦氏が、教頭に豊留アサ氏が就任しました。1917年には文部省の認可を受け、「私立新庄女学校」として正規の教育機関に認定されました。その後、1920年には新庄実科高等女学校に昇格し、1923年には学校経営が財団法人によって行われるようになりました。

1924年には広島県新庄中学校が開校し、以降学校はさまざまな形で発展していきました。1947年には新制度による教育改革が行われ、新たに新制中学校が設立され、1948年には新制の広島県新庄高等学校も設置されました。これに伴い、男女共学が導入されるなど、時代の変化に応じた柔軟な対応が求められました。

1989年から2005年の間、数回の校長交代があり、特に第90回の創立記念式典などの重要な行事が盛大に行われました。また、2007年には校名が広島新庄高等学校・広島新庄中学校に変更され、2014年には野球部が選抜高等学校野球大会に初出場するなど、続々と新しい歴史を刻んでいます。

部活動と著名な出身者

広島新庄中学校・高等学校には多彩な部活動があり、特に野球部は数々の大会に出場しています。近年の実績として、選手権大会への出場3回、通算勝利数は3勝、敗戦数は2敗です。著名な出身者には映画監督の松林宗恵氏や海軍軍人の上田定氏など、多くの著名人が名を連ねています。また、スポーツ界からは堂珍嘉邦氏や田口麗斗氏、さらには政治家の小室寿明氏など、様々な分野で活躍する卒業生たちがいます。

広島新庄中学校・高等学校は、長い歴史と伝統を持ちながらも、今後も地域社会への貢献と人材育成に力を入れていくことでしょう。

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