広島県庁舎

広島県庁舎について

広島県庁舎は、広島県広島市中区基町に位置し、その役割は広域自治体の中心となっています。県庁は本庁舎と地方機関庁舎によって構成されており、本庁舎は本館、南館、議事堂、北館、東館を含む8つの建物で構成されています。

建物の概要

本庁舎内には、1955年度に竣工された本館、南館、議事堂、税務庁舎、自治会館会議棟があり、その後1966年度から1970年度にかけて農林庁舎、北館、東館が建設されました。特に本館、南館、議事堂は、広島の復興のシンボルとなるモダニズム建築として評価され、1998年には公共建築百選に選ばれました。

しかし、これらの建物は耐震性に問題があったため、2014年には「広島県公共施設等マネジメント方策」が策定され、耐震化が進められました。その結果、2021年度に全建賞の一般枠建築部門を受賞しました。

主要データ

広島県庁舎本館の敷地面積は47,186.43m²、延床面積は88,525.99m²で、さまざまな設備が整っています。各庁舎の具体的な構造は以下の通りです。

• - 本館: 6階建て、延床面積19,208.87m²
• - 南館: 3階建て、延床面積7,095.99m²
• - 議事堂: 3階建て、延床面積5,389.89m²
• - 北館: 6階建て、延床面積11,162.77m²
• - 東館: 20階建て、延床面積30,629.83m²
• - 税務庁舎: 3階建て、延床面積4,810.57m²
• - 農林庁舎: 6階建て、延床面積6,329.01m²
• - 自治会館会議棟: 3階建て、延床面積1,273.26m²

様々な歴史

広島県庁舎の歴史は深く、1871年に広島県が設立された際、最初の庁舎は広島城内に設けられました。しかし、数度の移転を経て、1945年の原爆投下によって庁舎は壊滅しました。その後、仮庁舎として使用されるなど、様々な苦境を乗り越えながら現在の庁舎へと至りました。

新庁舎の建設は1947年から始まり、1956年には現在の基町に新しい県庁舎が完成しました。この新庁舎は当時の建築技術を活かし、耐震対策が施されています。

現在の課題と展望

近年、県庁の老朽化が進んでおり、耐震基準のクリアも求められています。2002年から新庁舎建設の議論が続いていますが、財政上の問題などから難航しています。2011年以降、耐震工事が進められ、当面は既存の建物を使用する方針が取られています。

交通アクセス

広島県庁舎へのアクセスは便利で、広島電鉄の紙屋町西停留場や紙屋町東停留場から徒歩約5分であり、アストラムラインの県庁前駅からも近く便利です。また、広島バスセンターや紙屋町バス停からも徒歩圏内に位置しています。

このように、広島県庁舎は歴史的、文化的意義を持ち、現在も地域の自治体として機能し続けています。今後のさらなる発展が期待されています。

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