広島県道・岡山県道104号坂瀬川芳井線

広島県道・岡山県道104号坂瀬川芳井線

広島県道・岡山県道104号坂瀬川芳井線（ひろしまけんどう・おかやまけんどう104ごう さかせがわよしいせん）は、広島県神石郡神石高原町を起点とし、岡山県井原市に至る一般県道に位置づけられています。

路線の詳細

この路線の起点は、広島県神石郡神石高原町坂瀬川で、国道182号と交差する地点です。一方、終点は岡山県井原市芳井町川相にあり、岡山県道・広島県道9号芳井油木線に接続します。路線の実延長は14.1キロメートルとなっています。

歴史的な変遷

本路線の歴史は古く、その前身にあたる山野小畠線が1941年（昭和16年）に県道として認められたことから始まります。現在の広島県道・岡山県道104号として正式に認定されたのは、1960年（昭和35年）10月10日の岡山県および広島県の告示によるものです。その後、1972年（昭和47年）頃に現在の路線番号へと変更されました。行政区画の変更に伴い、路線の表示も変わってきました。2004年（平成16年）11月5日には、神石郡内の町村が合併して神石高原町が誕生したことで、起点の地名表記が「神石郡三和町坂瀬川」から「神石郡神石高原町坂瀬川」へと改められました。さらに、2005年（平成17年）3月1日に岡山県後月郡芳井町が井原市に編入されたことにより、終点の地名表記も「後月郡芳井町川相」から「井原市芳井町川相」へと変更されています。

道路の状況

この県道は、全体的に道路幅が狭い箇所が多いという特徴があります。特に、広島県神石郡神石高原町坂瀬川から福山市山野町大字山野までの区間は、幅員が非常に狭いため、大型車両での通行は難しい状況です。また、特定の区間では異常気象が発生した場合に通行が規制されることがあります（神石郡神石高原町坂瀬川 - 福山市山野町大字山野）。

路線の一部では、他の県道と重複しています。広島県福山市山野町大字矢川から同市山野町大字山野にかけては広島県道418号井関加茂線と、福山市山野町大字山野では広島県道21号加茂油木線とそれぞれ重複区間を形成しています。

主要な構造物

路線上にはいくつかの橋梁が存在します。広島県内の福山市山野町大字山野を流れる小田川には、「新西田橋」が架けられています。

地理と沿線

本路線は、広島県神石郡神石高原町、広島県福山市、そして岡山県井原市の3つの市町を通過します。

沿線には、地域住民や観光客に利用される様々な施設や自然景観が見られます。例えば、道の駅さんわ182ステーションは旅の休憩地点として親しまれています。また、国の指定を受けた中国自然歩道が近くを通っており、自然散策を楽しむことができます。歴史的な場所としては、岩屋観音岩穴宮があります。行政関連では福山市役所山野分所が位置しています。

自然豊かな地域であり、山野温泉でリラックスしたり、山野峡や龍頭滝といった風光明媚な景勝地を訪れることもできます。

かつて石見銀山から上下宿を経て七日市宿に至ったとされる石州街道のルートの一部が、この県道と並行している地域を通過しており、歴史的な道の面影を感じることもできます。

交差する主な道路

国道182号（起点）
広島県道418号井関加茂線（重複）
広島県道21号加茂油木線（重複）
岡山県道・広島県道9号芳井油木線（終点）

この県道は、中山間地域の生活道路として、また地域を結ぶ連絡路として機能していますが、狭隘区間が多く、通行には十分な注意が必要です。

もう一度検索