広島県道252号恐羅漢公園線

広島県道252号恐羅漢公園線

広島県道252号恐羅漢公園線は、広島県山県郡安芸太田町内を通過する一般県道です。この路線は、山県郡安芸太田町大字横川を起点とし、同じく山県郡安芸太田町大字吉和郷を終点とする、総延長およそ11.8キロメートルに及ぶ道路です。

路線の概要

この県道は、安芸太田町大字横川にある十方山林道との交差地点から始まり、同町大字吉和郷にある広島県道296号吉和戸河内線との接続地点で終わります。地元ではしばしば「内黒峠（うちくろとうげ）」の通称で呼ばれており、特に冬場には多くのスキー客が利用する恐羅漢スキー場へ向かう際の主要なアクセスルートの一つとして利用されています。

道路状況と通行上の注意

恐羅漢公園線は、その全長にわたって必ずしも通行しやすい道路とは言えません。特に、道幅が狭隘な区間が多く存在し、安全設備であるガードレールが十分に設置されていない箇所も散見されます。そのため、対向車とのすれ違いには注意が必要であり、運転には細心の注意が求められます。

冬季の危険性

この県道において最も注意すべき点は、冬季の道路状況です。標高の高い山間部を通るため、冬期にはしばしば積雪や路面凍結が発生します。このような状況下では、前述の道幅の狭さや安全設備の不足と相まって、車両の脱輪や路外への転落といった重大な事故が頻繁に発生しており、極めて危険な状態となります。冬期にこの区間を通行する際には、必ずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの滑り止め装備を装着するとともに、最新の道路情報を確認し、天候によっては通行を避けるなどの慎重な判断が必要です。

ロードヒーティングの状況

かつて冬期間の安全確保のため一部区間で運用されていたロードヒーティング設備も、残念ながら2011年度（2011年 - 2012年シーズン）以降は休止が続いており、路面凍結対策としては機能していません。このことも、冬期通行の難しさを増す要因の一つとなっています。

沿線の地理と歴史

本路線は、恐羅漢山やその山麓に広がる恐羅漢スキー場といった、地域の主要な観光資源のそばを通過しています。路線の認定は比較的新しく、1976年（昭和51年）に県道として指定されました。

このように、広島県道252号恐羅漢公園線は、地域の重要なアクセス路でありながら、特に冬季には厳しい路面状況を呈する危険な区間も含むため、通行にあたっては事前の情報収集と十分な安全対策が不可欠な路線と言えます。

通過する自治体

広島県
山県郡安芸太田町

沿線

恐羅漢山
恐羅漢スキー場

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