広島県道416号三和油木線

広島県道416号三和油木線

概要

広島県道416号三和油木線（ひろしまけんどう416ごう さんわゆきせん）は、広島県神石郡神石高原町内を通過する一本の主要な一般県道です。この路線は、神石高原町北部に位置する階見（しなみ）地区を起点とし、南東方向へ進んで同町の安田地区に至ります。総延長は約13キロメートルにおよび、起点の階見では広島県道26号新市七曲西城線と接続し、終点の安田では地域を縦断する重要な幹線道路である国道182号に接続しています。この県道は、その全区間が神石郡神石高原町の行政区域内に収まっており、町内の地域間を結ぶ生活道路、産業道路としての機能を果たしています。

路線データ

起点: 神石郡神石高原町階見（広島県道26号新市七曲西城線との交差点）
終点: 神石郡神石高原町安田（国道182号との交差点）
総延長: 13 km

歴史

現在の広島県道416号三和油木線に至るまでの歴史は、いくつかの変遷を経てきました。

認定

この路線の原型となる県道が最初に指定されたのは、1960年（昭和35年）10月10日のことでした。この日、広島県の告示第682号によって、「広島県道200号高蓋油木線」として一般県道に認定されました。当時の起点は現在の神石高原町高蓋地区付近に位置していたと考えられます。

県道番号再編

1972年（昭和47年）11月1日、広島県内で行われた県道の路線番号再編に伴い、この路線も例外なく影響を受けました。この再編により、県道の整理が行われ、かつて200号であった路線番号は「広島県道416号高蓋油木線」へと変更されました。この時点では、路線番号のみが変わり、名称は依然として高蓋油木線のままでした。

路線名称の変更

現在の路線名称である「三和油木線」への変更は、1976年（昭和51年）12月21日に行われました。この名称変更の背景には、起点が接続する主要道路である広島県道26号新市七曲西城線の改良工事がありました。この改良により、県道26号との接続点がかつての神石郡三和町高蓋から、同じく神石郡三和町の階見地区へと移動しました。これに合わせて、路線の起点を示す名称を反映させる形で、広島県告示第954号により「広島県道416号三和油木線」と改称されました。なお、当時の広島県道26号は、広島県道410号安田上下線（当時）と一部重複していました。

市町村合併の影響

2004年（平成16年）11月5日、神石郡内にあった三和町、油木町、豊松村、神石町が対等合併し、「神石郡神石高原町」が新たに誕生しました。この合併により、それまで複数の旧町・村を跨いでいた可能性のあるこの県道は、全区間が新設された神石高原町の区域内を通過する路線となりました。これに伴い、起終点の地名表記も、合併後の「神石郡神石高原町階見」「神石郡神石高原町安田」へと改められました。

地理

通過する自治体

広島県道416号三和油木線が通過する自治体は、前述の通り、神石郡神石高原町のみです。

交差する道路

広島県道26号新市七曲西城線（起点：神石郡神石高原町階見）
* 国道182号（終点：神石郡神石高原町安田）

沿線

起点の神石郡神石高原町階見付近には、地域住民に利用される公共施設である「さんわ総合センターやまなみ文化ホール」などが位置しています。路線は神石高原町の自然豊かな山間部や農村地域を縫うように延びています。

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