広島県道452号帝釈未渡相渡線

広島県道452号帝釈未渡相渡線

広島県道452号帝釈未渡相渡線（ひろしまけんどう452ごう たいしゃくみどあいどせん）は、広島県北東部の庄原市から、南に位置する神石郡神石高原町へと至る一般県道として位置づけられています。この路線は、中国山地の豊かな自然に囲まれた地域を縦断し、特に風光明媚な景勝地として知られる帝釈峡の周辺を経由することから、地域住民の生活を支えるとともに、観光アクセスの役割も担っています。

概要

本路線の起点は、庄原市東城町帝釈未渡に置かれています。具体的には、主要地方道である広島県道26号新市七曲西城線との交差点が起点となります。ここから路線は南へ向かい、帝釈峡の景観を織り交ぜながら、やがて神石郡神石高原町へと入ります。

終点は、神石郡神石高原町相渡に定められています。終点では、同じく主要地方道である広島県道25号三原東城線に接続します。この二つの主要地方道を結ぶことで、本路線は地域の幹線道路ネットワークにおいて、補完的な役割を果たしています。

路線データ

起点: 庄原市東城町帝釈未渡（広島県道26号新市七曲西城線交点）
終点: 神石郡神石高原町相渡（広島県道25号三原東城線交点）

歴史

広島県道452号帝釈未渡相渡線として県道の認定を受けたのは、比較的新しい1996年（平成8年）4月25日のことです。この日、広島県告示第469号をもって正式に県道として指定されました。路線の全区間が新規に整備されたわけではなく、特に神石郡神石高原町内の一部区間については、もともと存在していた林道剣山線を改良・編入することで県道の一部として組み込まれています。林道が県道に昇格した背景には、地域の開発進展や交通需要の増加、特に帝釈峡への観光客の増加といった要因があったと考えられます。

地理

本路線が通過する自治体は、広島県の以下の二つの市町です。

庄原市
神石郡神石高原町

路線は、庄原市東城町の帝釈峡地域から神石高原町へと至る、山間部を通過します。この地域は、帝釈峡に代表されるカルスト地形が広がり、豊かな自然環境が特徴です。沿線には、帝釈峡の観光拠点となる施設が点在しており、観光客の利用も少なくありません。

交差する道路

広島県道26号新市七曲西城線（庄原市東城町帝釈未渡、起点）
広島県道25号三原東城線（神石郡神石高原町相渡、終点）

沿線

沿線には、帝釈峡の観光に関連する施設が見られます。

帝釈峡スコラ高原：多目的施設や宿泊施設などを備えたリゾート施設です。
帝釈峡山荘：帝釈峡を訪れる観光客向けの宿泊施設です。

これらの施設は、帝釈峡の自然を楽しむための拠点となっており、本路線はこれらの施設へのアクセス道路の一つとして機能しています。

路線状況

通常は地域の生活道路、および帝釈峡へのアクセス路として利用されています。特に帝釈峡は四季折々の景観が美しい場所ですが、秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れ、周辺道路の混雑が予想されます。このような状況に対応するため、本路線の一部区間、具体的には上帝釈地域にある第二駐車場と、下帝釈地域にある三坂駐車場とを結ぶ形で、秋の観光シーズン限定のシャトルバスが運行されます。これは、限られた駐車場スペースを補完し、観光客が円滑に景勝地内を移動できるようにするための重要な交通対策です。

このように、広島県道452号帝釈未渡相渡線は、地域住民の日常的な移動手段としての役割に加え、帝釈峡という主要な観光地へのアクセスを支え、特に観光シーズンにはその重要性が増す路線と言えます。

関連項目

* 広島県の県道一覧

この路線に関する情報は、神石高原町の観光ガイド等でも紹介されている場合があります。

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