広島県道456号下門田泉吉田線

広島県道456号下門田泉吉田線

広島県道456号下門田泉吉田線は、広島県北部に位置する庄原市と三次市を結ぶ一般県道です。この路線は、庄原市高野町下門田を起点とし、三次市君田町泉吉田を終点とする、南北に延びるルートをとります。総延長は約35キロメートルにおよび、その大部分は中国山地の自然豊かな地域を通過します。

路線概要

本路線は、庄原市高野町下門田において広島県道39号三次高野線から分岐し、三次市君田町泉吉田で再び県道39号線に合流するという特徴的な経路をたどります。起点および終点の両地点が、より主要な幹線道路である県道39号線に接続している形です。しかしながら、この県道456号線は、県道39号線を移動する場合に比べて距離が長くなる、いわゆる「遠回り」となるルートであり、特に大型車両が通行することが難しい区間が存在するため、通過交通や物流幹線としての機能は限定的です。主に沿線地域の生活道路や、周辺の自然景観へのアクセスルートとして利用されています。

路線データ

起点: 庄原市高野町下門田（広島県道39号三次高野線交点）
終点: 三次市君田町泉吉田（広島県道39号三次高野線交点）
総延長: 約35 km

冬期閉鎖区間

本路線には、冬季期間中に通行が規制される区間が存在します。庄原市高野町高暮の藤淵橋付近から、三次市君田町櫃田の神野瀬橋付近までの約13.9キロメートルは、毎年12月15日から翌年の3月15日までの間、積雪や路面凍結のため通行止めとなります。この期間中に本路線を利用する際は、事前に道路情報の確認が必要です。

また、上記とは別に、庄原市高野町高暮から三次市君田町泉吉田（終点）にかけての区間では、異常気象時に通行が規制される場合があります。

通過自治体

庄原市
* 三次市

沿線の見どころ

路線の沿線には、豊かな自然や地域資源が点在しています。庄原市側では、高暮ダムや神之瀬峡といった景勝地があり、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、冬季は「りんご今日話国スキー場」（現在は休業）も近くに位置しており、かつてはウィンタースポーツの拠点としての役割も担っていました。三次市側では、道の駅ふぉレスト君田があり、休憩や地域の特産品購入に利用できるほか、沓ヶ原ダムも沿線近くに位置しています。

道路施設

路線上には、神野瀬川を渡る灰山橋（庄原市）などの構造物が確認できます。

広島県道456号下門田泉吉田線は、主要幹線道路の代替ルートとしては機能しにくいものの、沿線の自然や地域資源を結ぶ、生活に根ざした役割を持つ県道と言えるでしょう。利用にあたっては、特に冬季閉鎖や異常気象時の規制、さらには大型車通行の困難さなど、事前に確認すべき点がいくつかあります。

もう一度検索