広島高等裁判所松江支部

広島高等裁判所松江支部

広島高等裁判所松江支部は、島根県松江市に位置する司法機関であり、広島高等裁判所の支部として機能しています。一般的には、広島高裁松江支部という略称で呼ばれるこの裁判所は、地域住民にとって重要な役割を担っており、日常的に多くの法律上の問題を扱っています。

所在地

松江支部は、島根県松江市母衣町にあり、松江地方裁判所、松江家庭裁判所、松江簡易裁判所と同じ建物内に設置されています。これにより、地域の法律業務が効率的に行われる環境が整っています。

沿革

この裁判所は、1948年10月30日に開庁しました。当初から地域の需要に対応するために設立され、1959年には法廷棟が完成しました。その後、1961年には事務棟が整備され、長年にわたって機能を強化してきました。

特に2014年には、現庁舎として鉄筋4階建て（地下1階）に改築され、より快適で安全な環境が提供されるようになりました。この新庁舎は、裁判所の運営効率を高めるための重要な一歩とされています。

2018年には、松江地裁浜田・益田両支部の管轄が本庁から直轄に移行され、新たな司法制度の充実が図られました。これにより、地方の裁判業務もよりスムーズに運営されています。

管轄

松江支部は、広島高等裁判所の管轄内で特に以下の地域の控訴事件を扱っています。

• - 島根県全域
• - 鳥取県全域

2018年以前は、島根県西部地域（松江地裁浜田・益田両支部管内）は本庁によって直接管理されていましたが、その後の制度変更によって松江支部が権限を持つようになりました。

歴代支部長

松江支部では、これまで多数の支部長がその役割を果たしてきました。以下は歴代の支部長とその任期です。

• - 角田進（1998年4月 - 1999年11月、鳥取地家裁所長）
• - 前川豪志（1999年11月 - 2001年5月、定年退官）
• - 宮本定雄（2001年5月 - 2003年8月、定年退官）
• - 廣田聰（2003年8月 - 2004年12月、山口地裁所長）
• - 赤西芳文（2004年12月 - 2007年1月、神戸家裁所長）
• - 古川行男（2007年1月 - 2010年6月、山口地裁所長）
• - 中野信也（2010年6月 - 2012年8月、定年退官）
• - 塚本伊平（2012年8月 - 2016年4月、定年退官）
• - 栂村明剛（2016年4月 - 2018年11月、定年退官）
• - 金子直史（2018年11月 - 2021年1月、広島高裁部総括判事）
• - 久保田浩史（2021年1月 - 2022年5月、福岡高裁部総括判事）
• - 松谷佳樹（2022年5月 - 現在）

支部の役割

広島高等裁判所松江支部は、地域社会にとって不可欠な存在であり、法的紛争の解決や人権の保護を担っています。地元住民の人生に深く関わる裁判所として、その通りに活動しており、多くの人々に信頼されています。

引き続き、法律の適正な運用のために重要な役割を果たし続けることでしょう。

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