広運 (北漢)

広運（こううん）は、五代十国時代の北漢において、第2代皇帝である劉継元（りゅう けいげん）の治世で使用された年号です。974年から979年までの6年間にわたって使用されました。

北漢は、五代後漢の武将であった劉崇（りゅう すう）が、後漢が滅亡した951年に建国した政権です。華北の一部を支配し、遼（契丹）の支援を受けながら、中原の統一を目指す後周や宋と対立しました。しかし、979年に宋によって滅ぼされ、北漢の歴史は終わりを告げます。

広運の期間は、北漢が宋との戦いを繰り広げていた時期にあたります。劉継元は、遼の支援を受けながら宋に対抗しましたが、最終的には宋軍の侵攻を防ぐことができませんでした。

以下に、広運の期間における西暦と干支の対応表を示します。


広運という年号は、北漢以外にも、他政権で使用された例があります。例えば、唐の乾符6年（879年）には、王郢（おうえい）が広運と改元しました。また、ベトナムの丁朝でも広運という年号が使用されています。

このように、広運という年号は、複数の政権で使用された歴史を持っています。北漢の広運は、その中でも比較的短い期間の使用でしたが、五代十国時代の動乱期における北漢の歴史を象徴する年号として、記憶されています。

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