座架依橋
座架依橋
座架依橋（ざかえばし）は、神奈川県の座間市と厚木市を結ぶ道路橋で、相模川にかかっています。この橋は県道藤沢座間厚木線の一部として位置し、地域の交通において重要な役割を果たしています。橋の名前は、座間市の座間（ざま）と厚木市の依知（えち）を繋ぐことから付けられました。
歴史
座架依橋の歴史は第二次世界大戦後まで遡ります。当初、この区間には渡船が運行されていましたが、地域間の交流が進んだため、橋の架設が求められるようになりました。1959年に開通した最初の橋は木製でしたが、大水によって何度も流される事態が続きました。これを受けて、1964年3月9日に鋼製の橋へと変更されました。城山ダムの完成により流失はほぼ無くなりましたが、1982年8月1日に接近した台風10号によって再度流失しています。
橋の幅は狭く、両端には信号機が設けられ、交互通行を行っていました。このため、交通渋滞が頻発していたため、より恒久的な橋の建設が必要とされました。1988年に新たな橋の建設が始まり、1992年4月には新しい橋が開通しました。この新橋は大型車の通行も可能となりましたが、周辺の道路が狭く、大型車の通行には一時的な制限がありました。2003年には県道相模原茅ヶ崎線を接続する跨線橋が開通し、その後は流暢な交通が実現されました。
映画撮影
興味深いことに、座架依橋は映画『ドロップ』の冒頭シーンの撮影場所にも利用されました。この作品は2009年に公開され、監督は品川ヒロシ氏です。街の景観を映し出す中で、座架依橋の存在は一つの印象的な背景となっています。
橋の概要
座架依橋は、連続鋼鈑桁橋の形式を持ち、その全長は499.6mに及びます。以下に橋の基本的な諸元を示します。
近隣の橋
周辺にはいくつかの橋が存在し、上流には新昭和橋、昭和橋、磯部頭首工があり、下流には新相模大橋や上郷水管橋、圏央相模川橋があります。これらの橋との位置関係も、地域の交通において重要な要素となっています。
座架依橋は、ただの交通インフラに留まらず、地域の歴史や文化、さらには映画作品にも深く結びついています。これからも、その重要性は続くことでしょう。
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