廣福寺 (関市)

広福寺は、岐阜県関市東日吉町に位置する曹洞宗の寺院で、聖寿山と号します。本尊は十一面観世音菩薩で、中濃八十八ヶ所霊場の11番札所として、多くの人々に信仰されています。

寺の起源は、寛永年間に雪渓周好が現在の関市本町7丁目（当時は高見裏と呼ばれていました）に安徳山清陽院として開いたことに遡ります。その後、宝暦年間に慈潭和尚が龍泰寺26世の湘水正潭を開山として迎え、現在地に移転しました。この移転の際に、山号と寺号を現在の聖寿山広福寺と改め、寺院としての格式を高めました。

広福寺は、地域の人々にとって心の拠り所として、長きにわたり親しまれてきました。美しい自然に囲まれた境内は、訪れる人々に静寂と安らぎを与え、四季折々の風景を楽しむことができます。また、寺宝として伝えられる仏像や古文書は、歴史的な価値も高く、関市の歴史を語る上で重要な役割を担っています。

広福寺では、坐禅会や写経会などのイベントも開催されており、仏教に触れる機会を提供しています。また、近年では、インスタグラムを活用し、寺の情報を発信しています。これにより、若い世代や遠方の人々にも広福寺の魅力が伝わり、多くの人が訪れるきっかけとなっています。

参考文献：関市『新編関市史 通史編　近世・近代・現代』 p440　平成11年2月

外部リンク：広福寺のインスタグラム

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