延岡道路

宮崎県延岡市を走る延岡道路

延岡道路は、宮崎県延岡市を南北に縦断する全長20.6kmの国道10号バイパスです。東九州自動車道と並行する一般国道自動車専用道路として整備され、地域住民の生活道路としての役割に加え、地域経済の活性化にも大きく貢献しています。

道路の概要

延岡道路は、延岡市北川町を起点とし、延岡市伊形町を終点とする、暫定2車線（完成4車線）の自動車専用道路です。設計速度は100km/h、道路幅員は23.5m、車線幅員は3.5mと、快適な走行を確保するための設計がなされています。

開通の歴史

延岡道路の建設は、1994年に都市計画が決定され、同年より事業化されました。その後、2005年4月23日に延岡JCT-延岡南IC間の7.8kmが開通し、無料区間として供用が開始されました。その後も整備が進められ、2012年12月15日には残りの区間が開通、延岡道路の全線開通が実現しました。全線開通後は、案内標識においても「東九州自動車道」として案内されるようになり、高速道路ナンバリングによる路線番号「E10」も割り当てられています。ただし、一部の標識では「延岡道路」の名称も使用されています。

主要な構造物

延岡道路には、多くのトンネルと橋梁が建設されています。主なものとしては、はゆま大橋(594m)、北川トンネル(630m)、的野トンネル(479m)、須佐トンネル(245m)、すさ大橋(452m)、差木野トンネル(934m)、大峡トンネル(704m)、桜ヶ丘トンネル(1,141m)、祝子トンネル(1,925m)、新宇和田トンネル(1,504m)、延岡若あゆ大橋(735m)、三須トンネル(658m)、寺畑谷第一トンネル(676m)、寺畑谷第二トンネル(633m)、屋敷内第一トンネル(79m)、屋敷内第二トンネル(322m)、石田トンネル(397m)などがあります。これらの構造物は、延岡道路の安全かつ円滑な交通の確保に重要な役割を果たしています。

通行料金

2020年3月30日より、延岡南IC周辺の生活道路への大型車流入対策として、延岡IC-延岡南IC間において、中型車以上の現金車に対して通行料金が設定されました。詳細は、延岡南道路・延岡南ICの情報をご確認ください。

4車線化への取り組み

延岡道路は暫定2車線で開通しましたが、その後、4車線化に向けた取り組みが進められています。2013年度には、延岡IC-新宇和田トンネル間において、追い越し車線として4車線化工事が着工されました。

まとめ

延岡道路は、地域住民の生活道路としての役割に加え、東九州自動車道と並行する一般国道自動車専用道路として、地域経済の活性化に貢献しています。今後も、安全でスムーズな交通の確保、そして4車線化に向けた整備が期待されます。

もう一度検索