建築保全センター

一般財団法人建築保全センター（BMMC）は、建築物の保全に関する専門機関として、その維持管理、改修、そして施設マネジメントまで幅広い分野で活動しています。1978年の設立以来、公共建築物の適切な保全を支援することを重要な使命としています。

組織と変遷

当初は国土交通省が所管する財団法人でしたが、公益法人制度改革に伴い、2012年に一般財団法人へと移行しました。この組織変更を経て、より一層の公共的な活動と、専門性の高いサービス提供を目指しています。英名「Building Maintenance & Management Center」の略称であるBMMCは、建築保全業界において広く認知されています。

主な業務内容

建築保全センターは、以下の3つの柱となる業務を中心に活動を展開しています。

1. 保全マネジメントシステム（BIMMS）の提供:
インターネットを活用し、地方公共団体の建築物に関する保全情報を一元管理するシステムを提供しています。このBIMMSは、保全業務の効率化だけでなく、総合的な施設計画の策定を支援する重要なツールです。

2. 図書の発刊:
建築改修工事、建築保全業務、点検・診断関係の専門図書を定期的に発刊しています。これらの図書は、建築保全に関わる技術者や関係者にとって不可欠な情報源となっています。

3. 研修、講習会、講演会の開催:
建築改修工事や建築保全業務に関する知識や技術の普及、啓発を目的として、対面式およびWEB形式での研修、講習会、講演会を積極的に開催しています。これらのイベントは、業界全体のレベルアップに貢献しています。

組織情報

所在地: 東京都中央区新川1-24-8

設立: 1978年4月1日

主な役員:

理事長: 鈴木千輝
専務理事: 下野浩史
常務理事: 橋本浩志

関連事項

建築保全センターの活動は、以下の分野とも深く関連しています。

ライフサイクルコスト: 建築物の建設から解体までの全期間における費用を最適化する概念です。保全センターは、ライフサイクルコストを考慮した保全計画の策定を支援しています。
ファシリティマネジメント: 企業や組織が保有する施設を総合的に管理する手法です。建築保全センターは、施設の価値を最大限に引き出すためのマネジメントをサポートしています。
国土交通省: 建築保全センターは、国土交通省と連携を取りながら、公共建築物の保全に関する政策や技術開発を推進しています。

外部リンク

一般財団法人 建築保全センター

建築保全センターは、公共建築物の保全に関する専門知識と豊富な経験に基づき、社会インフラの持続可能性に貢献しています。その活動は、建築物の安全性を確保し、長期的な価値を維持するために欠かせないものです。

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