建設業振興基金

一般財団法人建設業振興基金について

一般財団法人建設業振興基金は、建設産業の近代化と合理化を推進し、その振興を図ることを目的として設立された団体です。この基金は、官民からの出捐によって運営されており、かつては国土交通省の所管下にありました。

主な事業内容

建設業振興基金は、多岐にわたる事業を通じて建設産業の発展を支援しています。主な事業内容は以下の通りです。

経営支援

金融支援: 建設業を営む企業に対して、債務保証や助成金などの金融支援を提供しています。
CI-NETの構築: 建設生産に関わる企業間での情報交換を円滑にするため、ネットワークを利用した情報共有システム（CI-NET）の構築と運用を行っています。これにより、業界全体の生産性向上を目指しています。
地域建設産業支援: 地域における建設産業の生産性向上と事業継続を支援する事業も展開しています。

人材育成支援

建設キャリアアップシステム（CCUS）の運営: 建設業界で働く人々の技能や経験を登録・蓄積するシステムを運営し、人材の適正な評価と処遇改善を目指しています。
建設産業人材確保・育成推進協議会の運営: 建設業界の人材確保と育成を推進するための協議会を運営し、業界全体の活性化を図っています。
建設労働者育成支援事業: 厚生労働省から受託した事業として、建設労働者の育成を支援する事業を行っています。

検定・講習

技術検定の実施: 建設業法に基づき、指定試験機関として建築施工管理技術検定と電気工事施工管理技術検定を実施しています。これらの検定は、建設業界における技術者の能力を評価する重要な指標となっています。
監理技術者講習の実施: 国土交通大臣の登録講習実施機関として、監理技術者講習を実施しています。この講習は、建設工事における監理技術者の知識と能力の向上を目的としています。
建設業経理士検定試験の実施: 建設業法施行規則に基づき、登録経理試験として建設業経理士検定試験（1級、2級）を実施しています。建設業における経理の専門家を育成するための試験です。

組織

建設業振興基金は、以下の部門によって構成されています。

管理部門

総務部: 組織全体の運営や管理を行います。
企画広報部: 広報活動や企画立案を担当します。
経理部: 会計や財務に関する業務を行います。

事業部門

金融・経理支援センター: 金融支援と経理に関する研究・試験を担当します。
経営基盤整備支援センター: 経営改善、人材育成、建設労働者育成、情報化推進を支援します。
建設キャリアアップシステム事業本部: 建設キャリアアップシステムの運営を行います。
試験研修本部: 試験管理・講習、建築試験、電気試験を担当します。

委員会・研究会

建設業経理研究会: 建設業の経理に関する研究を行います。
建設生産システム合理化推進協議会: 建設生産システムの合理化を推進します。
建設産業人材確保・育成推進協議会: 建設産業の人材確保と育成を推進します。

関連事項

国土交通省: 建設業振興基金は、国土交通省と連携して事業を進めています。
全国建設業協会: 建設業界の団体として、建設業振興基金と協力関係にあります。

外部リンク

一般財団法人建設業振興基金

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