建部順

建部順（たてべ じゅん）

建部順は、1910年8月8日に東京府（現在の東京都）で生まれ、1966年9月28日に亡くなった日本の政治家です。地方自治の発展に大きく貢献し、東京都議会において重要な役割を担いました。

政治家としての経歴

建部は、まず1938年に浅草区議会議員に初当選し、2期9年間務めました。その後、1947年には台東区議会議員となり、1期4年間活動しました。これらの経験を通じて、地方政治の基礎を築きました。

1951年、建部は東京都議会議員選挙に台東区選挙区から立候補し、見事当選を果たしました。都議会議員としては、主税委員会委員長（1952年～1953年）、都議会自民党政調会長（1956年～1957年）を歴任し、その政策立案能力と実行力を発揮しました。

1957年7月には、第12代東京都議会副議長に就任し、都議会の円滑な運営に貢献しました。その後、1958年7月に副議長を退任しましたが、その経験は後の都議会議長としての活動に活かされることになります。

副議長退任後、建部はオリンピック大会準備実行委員会委員長（1961年～1963年）として、東京オリンピックの準備に尽力しました。そして、1961年7月には、第17代東京都議会議長に就任しました。議長在任中は、全国都道府県議会議長会会長も務め、地方自治の発展に貢献しました。

1963年4月に議長を退任しましたが、その後の東京都議会は「黒い霧事件」と呼ばれる汚職事件の影響で混乱を極めました。その結果、1965年6月には史上初の自主解散となり、建部も都議会議員を辞任することになりました。

栄典

1960年、建部は地方自治への貢献が認められ、藍綬褒章を受章しました。

まとめ

建部順は、地方自治の発展に尽力し、東京都議会において重要な役割を担った政治家でした。しかし、都議会黒い霧事件という激動の時代に翻弄され、その政治生命を終えました。彼の功績は、後世に語り継がれるべきでしょう。

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