弁当屋さんのおもてなし

『弁当屋さんのおもてなし』

『弁当屋さんのおもてなし』は、喜多みどりによる日本の小説作品。イラストはイナコが担当しています。2017年5月に角川文庫より第1巻が刊行され、2024年1月現在、シリーズ累計30万部を突破する人気シリーズです。物語は、北海道札幌市の豊水すすきの駅近くの路地裏にある小さな弁当屋「くま弁」を舞台に展開します。

ストーリー

東京から札幌に転勤してきたOLの小鹿千春が、ひょんなことから「くま弁」の弁当を口にしたことから物語は始まります。千春は、慣れない土地での生活や失恋で心身ともに疲弊していましたが、「くま弁」の店員・大上ユウの作る温かいお弁当と、そこに集う人々の優しさに触れ、徐々に元気を取り戻していきます。「くま弁」の弁当は、ただ美味しいだけでなく、食べる人の心に寄り添うような特別なもので、多くの人々を癒やしています。

登場人物

小鹿千春（こじか ちはる）
東京から札幌に転勤してきたOL。心身ともに疲れていた時に「くま弁」の弁当に癒やされ、常連となる。
大上ユウ / 大上祐輔（おおかみ ユウ / おおかみ ゆうすけ）
弁当屋「くま弁」の店員。「魔法の弁当」を作れると評判。
黒川晃（くろかわ あきら）
「くま弁」の常連客。ローカルアイドル「白鳥あまね」の父親。娘を溺愛している。
熊野鶴吉（くまの つるきち）
弁当屋「くま弁」の店長。ユウを温かく見守っている。
くんた
「くま弁」のキャラクター

小説

喜多みどりによる小説版は、角川文庫から刊行されています。2024年1月現在、既刊12巻。

第1巻：『弁当屋さんのおもてなし ほかほかごはんと北海鮭かま』（2017年5月25日発売）
第2巻：『弁当屋さんのおもてなし 海薫るホッケフライと思い出ソース』（2017年10月25日発売）
第3巻：『弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味』（2018年5月25日発売）
第4巻：『弁当屋さんのおもてなし 甘やかおせちと年越しの願い』（2018年11月22日発売）
第5巻：『弁当屋さんのおもてなし まかないちらしと春待ちの君』（2019年5月24日発売）
第6巻：『弁当屋さんのおもてなし 夢に続くコロッケサンド』（2019年11月21日発売）
第7巻：『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇』（2020年8月25日発売）
第8巻：『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇2』（2021年4月23日発売）
第9巻：『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇3』（2021年10月21日発売）
第10巻：『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇4』（2022年4月21日発売）
第11巻：『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』（2023年2月24日発売）
第12巻：『弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン』（2024年1月23日発売）

漫画

十峯なるせ作画による漫画版が、COMIC BRIDGEにて連載中です。

第1巻：2021年4月8日発売
第2巻：2022年8月8日発売

テレビドラマ

2023年2月には、北海道テレビ（HTB）開局55周年特別企画として実写ドラマ化されました。主演は久保田紗友が務め、飯島寛騎、戸次重幸らが共演しています。ドラマは全4話で放送され、Netflixでも配信されています。

ドラマシーズン1

2023年2月25日から3月18日まで北海道テレビにて連続4週放送。

ドラマシーズン2

2024年1月13日から放送開始。

キャスト

小鹿千春：久保田紗友
大上ユウ：飯島寛騎
黒川晃：戸次重幸
熊野鶴吉：山野久治
くんた(声)：森崎博之

スタッフ

原作：喜多みどり『弁当屋さんのおもてなし』
脚本：山本透
演出：平尾由佳子
音楽：柴田聡子
主題歌：Furui Riho「Friends」
料理監修：下國伸


ドラマは北海道出身のスタッフやキャストが多く起用され、北海道の魅力をふんだんに盛り込んだ作品となっています。

受賞

北海道映像コンテスト2023 番組部門 優秀賞（第2話『父娘をつなぐ甘納豆お赤飯』）
* 東京ドラマアウォード2023 ローカル・ドラマ賞

『弁当屋さんのおもてなし』は、美味しいお弁当と、そこに集う人々の温かい交流を描いた、心温まる作品です。小説、漫画、ドラマと様々な形で展開され、多くの人々に癒やしと感動を与え続けています。

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