弁護士・森江春策の事件

『弁護士・森江春策の事件』

『弁護士・森江春策の事件』（べんごし・もりえしゅんさくのじけん）は、2009年から2011年にかけてテレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」で放送された人気のテレビドラマシリーズです。全3回から成り、主演は中村梅雀が務めました。本作は、芦辺拓の小説「森江春策の事件簿シリーズ」を原作としており、弁護士が直面する様々な法的事件と人間ドラマを描いています。

主なキャスト

森江春策 - 中村梅雀
物語の主人公である弁護士。司法試験において最下位の成績で合格したものの、持ち前の信念で依頼人を信じ、弁護活動に勤しむ。最初の2作では「森江法律事務所」を経営していましたが、第3作では事務所を閉じ、「キャピタル総合法律事務所」にて勤務することになります。

町田澄代 - 角替和枝
夫との離婚訴訟で森江に支援を受け、無職の立場から森江事務所の事務員として働くことに。事務所が閉鎖された後は、そば屋でパート勤務をしています。

新島ともか - 岩崎ひろみ
裁判員として森江の弁護姿勢に感銘を受け、無断で事務所の見習いとして働き始めます。

菊園綾子 - 若村麻由美
敏腕検察官で、司法修習所では森江の同期。二人はライバルとして競い合うが、悪敵ではなく良好な関係でい続けます。

高柳明信 - 金田明夫
綾子の事務官として彼女を支える存在です。

ストーリーの展開

シリーズはそれぞれ異なる事件を中心に展開され、森江春策が持つ独自の弁護観点と人間的な魅力が描かれます。彼は国選弁護人として活動することで、貧困の中でも真実を追求し、正義を貫こうとします。特に初回では、出版プロデューサーが被害者となる事件がメインで、森江は様々な証拠と向き合いながら真相を解明していく様子が描かれます。

第2作では、森江の同級生や初恋相手が事件に関与し、過去の人間関係が絡んだ複雑なストーリーが展開。第3作では、森江が新たな職場で直面する難事件が中心となり、彼の法廷での奮闘がより多くの注目を集めます。

制作スタッフ

脚本は各作ごとに異なり、初作は坂田義和、続く2作に関しては安井国穂が担当しています。演出は、山本邦彦が前半2作を手掛け、猪原達三が最終話の監督を務めました。

視聴率と影響

視聴率は良好で、多くの視聴者に支持された本作は、法廷ドラマの新たなスタンダードともなりました。特に、法的な問題に直面したときにどのように問題解決していくのかを視聴者に印象づける作品となり、弁護士という職業への関心を高めました。

まとめ

『弁護士・森江春策の事件』は、弁護士という職業の厳しさや魅力、そして人間ドラマを見事に表現したシリーズであり、法廷ドラマが好きな方にとって一見の価値がある作品です。中村梅雀の演技や、キャラクター間の緊張感と友情が交錯する様子は、視聴者に強い印象を残しました。

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