式守見蔵

式守 見蔵（しきもり けんぞう）

式守見蔵は、大相撲において使用される行司の名跡の一つで、その歴史は江戸時代から明治時代にまでさかのぼります。この名跡は、これまでに6人の行司によって継承されてきましたが、1872年以降は新たに襲名されていないため、事実上途絶えていると言えます。現在の状況を考慮すると、今後この名跡が再び襲名される可能性は非常に低いと考えられています。

襲名の歴史

1. 初代式守見蔵（後の2代式守伊之助）
襲名期間：天明3年11月～寛政5年3月
初代行司として、江戸期の相撲界に貢献しました。この時期は、相撲が国民的な娯楽として広く親しまれていた時代でもあり、行司の役割は非常に重要でした。

2. 2代式守見蔵
襲名期間：寛政6年3月～享和元年3月
初代からの伝統を受け継ぎ、行司としての活動を精力的に行っていたとされます。

3. 3代式守見蔵（後の4代式守伊之助）
襲名期間：文化6年2月～文政2年11月
彼もまた、相撲界で活躍していた行司の一人であり、相撲の名勝負を見届けました。

4. 4代式守見蔵
襲名期間：文政12年10月～天保4年2月
伝統を重んじる姿勢を持ちながら、相撲界の変化に対応していった行司です。

5. 5代式守見蔵
襲名期間：天保11年10月～天保12年11月
彼の時期もまた、相撲の発展と密接に関わっていたと考えられます。

6. 6代式守見蔵
襲名期間：明治元年11月～明治5年4月
明治維新の混乱の中、行司としての役割を全うし、相撲の伝統を守る当時の重要な存在でした。彼の襲名をもって、この名跡は途絶えました。

名跡の未来

名跡の襲名が行われていない背景には、襲名の経緯が不明確である点や、現在の相撲界におけるさまざまな名跡の格などが影響していると考えられます。そのため、今後新たに襲名する者が現れる可能性は極めて少ないと言えます。式守見蔵という名称は、過去の偉大な行司たちの足跡と共に、相撲史にその名を刻んでいますが、今後の展開は難しい状況にあると言えるでしょう。

このように、式守見蔵は大相撲の中で重要な位置を占めていた名跡の一つではありますが、今後の再襲名については慎重な見方が必要とされています。

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