弘南バス金木案内所

弘南バス金木案内所

弘南バス金木案内所は、青森県五所川原市に位置する、かつて弘南バスの待機所として機能していた施設です。最盛期には車両や乗務員が配置されていましたが、時代の流れとともに無人化され、現在はその庁舎も閉鎖されています。

沿革

金木案内所の歴史は、1955年8月10日に金木出張所として開設されたことに始まります。その後、1960年8月には組織改正により金木案内所（五所川原営業所所管）となり、地域におけるバス交通の拠点としての役割を担いました。

1966年10月には金木案内所が新築され、より機能的な施設へと生まれ変わりました。しかし、1990年代には弘南サービスへ移管され、弘南サービス金木営業所へと改組されます。2006年4月1日には再び弘南バスへ移管され、五所川原営業所金木車庫となりました。

2007年4月1日には、五所川原市からの補助金削減の影響を受け、金木管内の4路線が大幅に減便されるという苦難の時期を迎えます。さらに、2008年4月1日には利用客の減少により、「富萢・中里高校線」と「稲垣・牛潟線」が廃止されました。一方で、「田茂木・長泥線」と「喜良市線」、そしてスクールバス（五所川原市立金木小学校、五所川原市立金木保育所、つがる市立瑞穂小学校）の運行・管理業務が五所川原営業所へ移管され、金木案内所（五所川原営業所所管）として再編されました。

2008年6月1日には、待合室の利用可能時間や定期券販売窓口の営業時間が短縮され、サービスの縮小が見られました。そして、2009年4月1日には「田茂木・長泥線」と「喜良市線」が廃止され、新たに「金木線（嘉瀬駅前 - 神原）」の運行が開始されました。

2010年4月1日、ついに金木案内所は無人化され、その歴史に幕を閉じました。

停車路線

かつて金木案内所に停車していた路線としては、五所川原 - 小泊線（中里経由）がありました。

設備

金木案内所には、かつて庁舎と車庫が存在しましたが、現在はすべて取り壊されています。

その他

かつて金木案内所では、五所川原行きのバスは中里側入口から構内に進入し、五所川原側入口前のバス停（待合室前）に停車していました。一方、小泊行きのバスは構内には進入せず、庁舎寄りに幅寄せして停車していました。しかし、庁舎の取り壊しにより、現在は国道339号上に設置されたバス停から乗降する形となっています。

金木案内所の無人化に伴い、回数券、津軽漫遊フリーパス、ワンバケーションパス、ファイブバケーションパス、高速バス乗車券の販売は、金木タウンセンターノア・ファッション館内のあきもとへ委託されています。

参考文献

* 20年のあゆみ 弘南バス株式会社

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