弘道 (唐)

弘道（こうどう）は、中国、唐の時代の元号の一つです。高宗（李治）の治世の最後の年、683年に使用されました。

概要

弘道は、高宗が使用した元号としては最後のもので、彼の死によって終わりを迎えました。高宗の死後、中宗（李顕）が即位し、元号は嗣聖に改元されます。唐の時代は、元号が頻繁に変更される傾向にありましたが、弘道は特に短い期間しか使用されませんでした。

西暦との対照

弘道元年：西暦683年
干支：癸未（みずのとひつじ）

弘道が使用された時代背景

高宗の治世は、唐の最盛期の一つであり、永徽の治として知られています。しかし、晩年には則天武后の勢力が増大し、政治的な不安定さも増していました。弘道が使用された683年は、高宗が崩御し、則天武后が政治の実権を握り始める直前の時期にあたります。この時期は、唐王朝にとって大きな転換期であり、則天武后の登場によって、その後の政治情勢は大きく変化していくことになります。

元号の影響

元号は、その時代を象徴する意味合いを持つことがあります。弘道という元号が、具体的にどのような意味を込めて選ばれたのかは定かではありません。しかし、高宗の治世の終わりを告げ、新たな時代への移行を示唆するものであったと考えられます。

関連項目

元号一覧
唐
高宗 (唐)
則天武后

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