彭政閔

彭政閔（ポン・ジェンミン）

彭政閔（1978年8月6日生まれ）は、台湾の高雄市出身の元プロ野球選手で、主に一塁手および右翼手として中華職業棒球大聯盟（CPBL）で活躍しました。愛称としては「恰恰（チャチャ）」、「火星人」、「火星恰」があります。

経歴

彭は、美和高中を経て合作金庫銀行に入団し、その後中華民国軍棒球隊でプレー。2001年には中華職業棒球大聯盟の兄弟エレファンツに所属し、プロとしてのキャリアがスタートしました。2002年10月には釜山アジア競技大会でチャイニーズタイペイ代表に選出され、好成績を収めました。

2003年には首位打者を獲得し、以降もその打撃力を示しました。特に2004年はアテネオリンピック台湾代表に選出され、同年の最多安打を記録し、2年連続で首位打者となりました。また、2005年には3年連続で首位打者を達成。2008年の北京オリンピックでも中軸として活躍しました。

彼は2009年、翌年の[ワールド・ベースボール・クラシック]に向けた代表にも選ばれました。また、2010年には広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選ばれ、再びその実力を証明しました。2012年と2013年にはWBC関連のイベントにも選出され、国際舞台での実績を積み重ねました。

監督業と引退後の活動

2019年、オールスターゲームでの投票数1位という素晴らしい成績を残し、現役引退を発表しました。その後、チャイニーズタイペイ代表の打撃コーチとして活動し、2021年には東京オリンピックの世界最終予選の打撃コーチを務める予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で辞退しました。2023年5月10日には、林威助に代わり中信兄弟の監督に就任することが発表されました。2024年からは二軍監督を担当する予定です。

プレースタイル

彭政閔は、攻撃力、守備力、走塁能力のすべてを兼ね備えた選手として知られています。通算5度の首位打者を獲得し、入団以来16年連続で打率3割以上を記録しました。選球眼にも優れており、CPBLの出塁率記録も保持しています。一塁手としても優れた守備を見せ、ゴールデングラブ賞を3度受賞。また、早い段階から外野手としても活躍していましたが、20代後半からは一塁手としてのプレーに専念しています。走塁面でも通算231盗塁を記録し、足も速い選手でした。2005年には手に重傷を負い、その後は理学療法を受けるようになり、毎年のオフシーズンには治療を続けていました。

主なタイトル・記録

• - 首位打者：5回（2003年 - 2005年、2008年、2010年）
• - 最高出塁率：9回（2002年 - 2005年、2008年 - 2010年、2013年 - 2014年）
• - 最多安打：1回（2004年）
• - ゴールデングラブ賞：3回
• - 月間MVP：10回

長いキャリアを持つ彭政閔は、台湾のプロ野球界で不動の地位を築き、多くのファンに愛される選手です。現在も指導者として次世代の選手たちの育成に貢献しています。

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