彰国社

彰国社（しょうこくしゃ）について

彰国社は、東京都新宿区坂町に位置する日本の著名な出版社で、特に建築分野に強みを持っています。1932年に下出源七によって設立され、1965年には株式会社に改組されて以来、長い歴史を有しています。建築業界に特化した専門書や雑誌を多数発行し、今日まで多くの建築家や学生、専門家に支持されています。

出版物について

彰国社は、数々の重要な出版物を手がけており、その中でも特に以下のシリーズが広く知られています。

• - 建築学大系（全40巻）：日本の建築理論や歴史を網羅した大規模な全集。
• - 新建築学大系（全50巻）：建築学大系の全面改訂版で、より網羅的かつ最新の情報が収録されています。
• - 土木工学大系（全35巻）：土木工学の重要なテキストとして位置づけられています。

また、彰国社は専門的な辞典やディテール集も充実しており、例えば「建築大辞典」や「建築ディテール集成」は、建築業界での必需書として多くの支持を集めています。

専門雑誌の発行

建築文化に関する専門誌も数多く発行しています。「建築文化」は特定のテーマに基づいて構成されており、2004年の通巻674号をもって休刊となりましたが、その影響力は未だに大きいです。さらに、「ディテール」は国内唯一の建築ディテール専門の雑誌で、年に4回刊行され、毎号異なるテーマを設けて特集しています。加えて、「建築の技術　施工」という建築施工に関する専門誌も発行されていましたが、2001年の通巻425号で休刊しています。

その他のプロジェクト

彰国社は多様な出版プロジェクトも展開しています。例えば、「エスキスシリーズ」では、小嶋一浩氏の執筆による数々の作品が紹介されており、創造的な建築の実践を促進しています。また、「折り紙建築シリーズ」は、茶谷正洋氏が考案した折り紙を使用した建築作品の解説や紹介を行い、現在までに13冊が刊行されています。

これらの出版物や雑誌は、建築を学び、実践する上で貴重なリソースとして、多くの専門家や学生に利用されています。

まとめ

総じて、彰国社は長年の歴史を持ち、高度な専門知識を提供する出版社として、建築業界において重要な役割を果たしています。質の高い専門書や雑誌の数々は、次世代の建築家やエンジニアにとっても欠かせない教材と言えるでしょう。

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