影崎由那

影崎由那：多彩な才能で魅せる漫画家・イラストレーター

影崎由那（かげさき ゆな）は、1973年3月3日生まれの日本の漫画家、イラストレーター、原画家です。彼女の作品は、一般向けから成人向けまで多岐にわたり、美麗な手描きイラストと独特な世界観で多くのファンを魅了しています。

デビューと初期の活動

大学を中退後、成人向けゲームソフト会社である姫屋ソフトに就職。そこでゲーム制作に携わる傍ら、成人向け漫画や一般向け漫画の執筆も開始しました。この頃から、影崎由那としての活動と並行して、影山由多という別名義も使用し、成人向け作品を手がけることもありました。

『かりん』の大ヒット

彼女の名を広く知らしめたのは、吸血鬼を題材にした漫画『かりん』です。この作品のヒットにより、影崎由那は漫画家としての地位を確立し、現在では主に漫画家として活躍しています。

アナログへのこだわりとCGへの挑戦

初期の作品では、アナログ画材による手描きのイラストが特徴でした。例えば、成人向けゲーム『まゆ』では、アナログで仕上げられたイラストがそのままゲーム画面に取り込まれていました。しかし、一般向け漫画を描くようになってからは、デジタルでの制作にも挑戦するようになります。

初めてCGイラストを手がけたのは、『大正小町事件帖 櫻の一番!』の1巻の表紙でした。本人はアナログで描きたかったものの、角川書店の担当者からCGを描くか、線画だけを描いて他の作家にCG塗りを依頼するかを提案され、渋々CGに挑戦したというエピソードが残っています。

多彩な作品群

影崎由那は、『かりん』以外にも数多くの作品を手がけています。

漫画作品（影崎由那 名義）

『大正小町事件帖 櫻の一番!』
『かりん』シリーズ
『かりんairmail 影崎由那短編集』
『すとれんじマンション』
『碧海のAiON』シリーズ
『ひぐらしのなく頃に 心癒し編』
『おにいちゃん☆コントロール』
『鏡面のシルエット』
『ソラ×リラ〜宙色のリラと臆病な僕〜』
『たちあがれ! オークさん』
『魔女の家 エレンの日記』
『よみがえれ! オークさん』
『白魔法師は支援職ではありません ※支援もできて、本(ぶつり)で殴る攻撃職です』
『大相撲令嬢 〜聖女に平手打ちを食らった瞬間相撲部だった前世を思い出した悪役令嬢の私は捨て猫王子にちゃんこを振る舞いたい はぁどすこいどすこい〜』
『その亀、地上最強 〜僕は最愛の亀と平和に暮らしたい〜』

漫画作品（影崎夕那 名義）

『Confine』
『ヴァンパイア猫娘騒動譚』
『TWINS』
『ヴィシャス』
『May-Be SOFT原画集2』

漫画作品（影山由多 名義）

『Accent』

小説挿絵

『かりん増血記』シリーズ
『かりん増血記 恥じらいダイアリー』
『突撃王女』

ゲーム原画

『Infinity』
『Never7 -the end of infinity-』

など、多数。

交流関係

同じく漫画家である樹るうとは、公私にわたり旧知の仲であり、お互いの作品のあとがきなどでネタにすることがあります。また、樹るうのホームページは、影崎由那のホームページ内に仮設されています。

ペンネームの変遷

もともとは影崎夕那のペンネームを使用していましたが、出版社からの要望で一般向けには影崎由那を使うようになりました。『かりん』を執筆している頃から一般向けの活動が多くなると同時に成年向け作品には影山由多の名義を使うようになりましたが、近年では成年向け作品をあまり描かなくなり、影山名義はほとんど使われていません。

影崎由那は、その画力と多彩な才能で、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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