彼女はつっこまれるのが好き!

彼女はつっこまれるのが好き！

『彼女はつっこまれるのが好き！』は、サイトーマサトによって執筆された日本のライトノベル作品です。イラストは魚が担当し、電撃文庫（アスキー・メディアワークス）から2010年7月から2013年7月にかけて全10巻が刊行されました。本作は、平凡な高校生が人気アイドル声優と出会い、日常が大きく変化していく様子を描いたラブコメディです。

ストーリー

主人公である普通の高校生・常村良人は、ひょんなことから人気アイドル声優の音無まどかと出会います。Webラジオ番組のパーソナリティをすることになった良人は、まどかの知られざる一面を知ることに。さらに、彼女が隣家に引っ越してきて、クラスメイトになったことで、良人の生活は大きく変わっていきます。最初は戸惑うばかりだった良人ですが、まどかと深く関わるうちに、彼女の魅力に惹かれていきます。

主な登場人物

常村 良人（つねむら りょうと）
本作の主人公。アニメと漫画を愛する、ごく普通の高校生。趣味はツッコミ。ひょんなことからラジオ番組のパーソナリティを務めることになり、憧れのアイドル声優である音無まどかと交流を深めていきます。当初はまどかに振り回される日々を送りますが、次第に彼女のことを深く理解し、惹かれていきます。後に声優デビューを果たし、地道に活動を続けています。

音無 まどか（おとなし まどか）
人気絶頂のアイドル声優。幼い頃から芸能界で活躍しており、実力も兼ね備えています。普段はアイドルとしての完璧な笑顔を振りまいていますが、実際はサバサバした性格の持ち主。良人に心を開き、彼にだけ素の自分を見せるようになります。良人に対して特別な感情を抱いていますが、アイドルとしての立場から、その気持ちを抑えています。

タコに似たお化け（音無源太？）
まどかと良人にしか見えない謎の存在。まどかからは「お父さん」と呼ばれています。その正体は不明ですが、まどかのことを常に見守っており、良人との関係についても重要な示唆を与えます。物語が進むにつれて姿を消していきます。

天乃川 しぐれ（あまのがわ しぐれ）
まどかと同じ事務所に所属する声優。清楚な外見とは裏腹に、メルヘンチックな趣味を持つ。良人に好意を抱くも、失恋。

天乃川 流星（あまのがわ りゅうせい）
しぐれの兄で人気声優。女性好きで、妹にまでセクハラ発言を繰り返す。

常村 愛好（つねむら あこ）
良人の妹。好奇心旺盛で、兄とまどかの関係を面白がって観察している。

霜月 幸春（しもつき こはる）
愛好の友人。大企業の令嬢で、おっとりとした性格。

芹沢 優花（せりざわ ゆうか）
まどかの元マネージャー。過去にヤンキーだったことがあり、そのことが明るみに出てマネージャーを退職。その後、声優事務所を立ち上げ、良人のマネージャーとなる。

木立 陽菜乃（こだち ひなの）
アキバ系アイドル発掘コンテストでグランプリを獲得したアイドル。まどかのことをライバル視している。

嘉保 芽愛璃（かほう めあり）
新聞部部長。スクープのためなら手段を選ばない。

与太与作（よたよさく）
ライトノベル『ぼいる・しゃるるの法則』の原作者。人見知りが激しく、ラジオのパーソナリティを良人に押し付ける。

久住、天池、高見沢
良人の友人たち。3人ともまどかの大ファン。

本作の魅力

『彼女はつっこまれるのが好き！』は、アイドル声優という華やかな世界を舞台に、等身大の高校生の恋と成長を描いた作品です。個性豊かなキャラクターたちが織りなすコミカルな日常や、主人公とヒロインの関係性の変化が見どころです。また、声優業界の裏側や、ライトノベル制作の現場なども垣間見ることができ、エンターテイメントとしてだけでなく、業界の知識を得ることもできます。

関連情報

既刊一覧: 全10巻
短編: 電撃文庫MAGAZINEに掲載
* 外部リンク: 電撃文庫＆電撃文庫MAGAZINE

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