待ちぼうけ (堀ちえみの曲)

『待ちぼうけ』 - 堀ちえみの名曲

堀ちえみによるシングル『待ちぼうけ』は、1982年8月21日にキャニオン・レコードからリリースされました。これは彼女の3枚目のシングルであり、特に注目されているのは、表題曲の作詞・作曲を竹内まりやが担当した点です。竹内まりやは多くの楽曲をセルフカバーすることで知られていますが、この『待ちぼうけ』に関しては自身によるカバーは行っていません。

デモテープは竹内まりやが歌ったものですが、コーラス部分には山下達郎が参加しており、堀ちえみはこの事実を知った際に非常に驚いたとされています。彼女にとって、このような著名なアーティストとのコラボレーションは大きな刺激だったことでしょう。

このシングルはオリコンチャートにおいて週間最高26位を記録し、9.8万枚の売上を誇るヒット作となりました。また、1982年末にはTBSテレビ系列の『第24回日本レコード大賞』において新人賞を受賞するなど、堀ちえみの歌手としての地位を確立する重要な楽曲の一つとなりました。

2005年には、堀ちえみが歌手活動を再開した際に行われたコンサート『青春の忘れ物』にて、この曲の特別な演出が行われました。この公演では、ゲストのMBSアナウンサー西靖が歌詞を朗読し、もう一人のゲストであるMBSパーソナリティ角淳一が途中で内容の解説を行うというユニークなスタイルが採用されました。

アートワーク

『待ちぼうけ』のジャケットには2種類の写真が存在し、特に注目されるのはシングル盤として初のミルキーレコード（白いレコード）でリリースされたことです。実は堀ちえみにとってのミルキーレコードは、彼女のファースト・アルバム『少女』にも使用されており、彼女の音楽キャリアにおいて特別な意味を持つ存在と言えます。

実際、SMAPの稲垣吾郎も、当時姉が『待ちぼうけ』のレコードを購入した際、その美しい白いレコードに感銘を受け、今でも宝物として大切にしていると語っています。彼はテレビ番組で、何度もこの曲を聴いていたことから歌詞を見なくても歌えるとアカペラで披露したエピソードもあり、多くのファンに愛され続けている楽曲となっています。

収録曲

1. 待ちぼうけ（3分20秒）
- 作詞・作曲：竹内まりや
- 編曲：鈴木茂
2. 幸せはモザイク（4分9秒）
- 作詞：中里綴
- 作曲：加瀬邦彦
- 編曲：鈴木茂

このように、『待ちぼうけ』は堀ちえみの音楽キャリアの中で重要なマイルストーンであり、多くの人々の心に残る楽曲として、今もなお愛され続けているのです。

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