後藤友紀

後藤 友紀

人物と初期のキャリア

後藤 友紀（ごとう ゆき）氏は、1977年2月2日に岐阜県岐南町に生まれました。地元で育ち、岐南町立岐南北小学校、同町立岐南中学校を卒業後、岐阜県立羽島北高等学校に進学しました。高校卒業後は朝日大学歯科衛生士専門学校で学び、歯科衛生士の国家資格を取得しています。

政治活動の始まり

専門職としてのキャリアを経て、後藤氏は政治の世界に足を踏み入れました。2016年11月29日に告示され、12月4日に投票が予定されていた岐南町議会議員の欠員を補充する補欠選挙（定数3）に立候補しました。この選挙には後藤氏を含め3名が立候補しましたが、定数と同数のため投票は実施されず、無投票で当選を果たしました。これにより、町議会議員としての活動が始まります。その後、2021年9月12日に実施された定例の町議会議員選挙においても、他の候補者が出なかったため、無投票で当選を重ね、通算3期目の議席を確保しました。議会活動における実績が評価され、2022年9月には岐南町議会の議長に選出され、議会の運営を主導する立場を務めました。

町長選挙への立候補と背景

後藤氏が町長選挙への挑戦を決意するきっかけとなったのは、当時の町長である小島英雄氏に関する深刻な問題でした。2024年2月27日、岐南町が設置した第三者委員会は、小島前町長による在職中のセクシュアルハラスメント行為が99件に及ぶと認定する調査報告書を提出しました。この事態を受け、小島氏は同年3月5日に町長を辞職せざるを得なくなりました。この急な辞職に伴い、新たな町長を選出するための選挙が実施されることになりました。

小島前町長の辞職を受け、同年3月19日には、町職員であった朝倉修一氏が町長選挙への立候補の意向を固めたことが明らかになりました。これに対し、後藤氏も町長選挙への立候補を決意し、同年3月29日をもって町議会議員の職を辞しました。選挙戦は、前町長の不祥事からの再生を目指すという重いテーマを背負って始まりました。同年4月7日付の中日新聞では、「セクハラ問題に揺れた岐南町、次のトップは…」という見出しの記事が掲載され、選挙の行方と候補者に関する詳細が報じられました。記事によれば、対立候補となった朝倉氏は、前町長在任中に総務部長として半年ほど務め、セクハラ相談の窓口となる立場にありながら、被害を防げなかった「苦い経験」を持つと紹介されました。一方、後藤氏については、町議時代に前町長が提案した児童向け遊び場の改装費用を含む補正予算案に対し、他の議員と共に反対し、修正可決に導いた経緯に触れ、前町長との間には「不仲も指摘される」関係性があったことが報じられました。このように、候補者それぞれの過去の立場や、前町長との関わりが選挙の論点の一つとなりました。

町長としての船出

2024年4月14日に投開票が行われた岐南町長選挙は、後藤氏と自民党県連の推薦を得た朝倉氏による一騎打ちとなりました。激しい選挙戦の結果、後藤氏が朝倉氏を破り、見事に初当選を果たしました。この選挙における当日有権者数は20,600人、最終投票率は42.73%でした。前町長による前代未聞のセクハラ問題発覚後の選挙で当選したことは、岐南町の新たな舵取り役として町民からの期待が大きいことを示唆しています。後藤氏は現在、岐南町長として、町の再生と発展に向けた取り組みを進めています。

関連情報

後藤ゆき 公式ウェブサイト
岐南町議会議員 後藤友紀 (gotoyuki.office) - Facebookページ

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