後藤裕之

後藤裕之 - ゲームクリエイター

後藤裕之（ごとう ひろゆき）は、1973年8月2日生まれで、東京都出身のゲームクリエイターです。彼は、バンダイナムコゲームスでのキャリアを経て2010年にフリーランスとして活動し、現在は株式会社カヤックの一員として活躍しています。後藤氏は多彩な才能を持った人物であり、特にパズルゲーム『ことばのパズル もじぴったん』の創作者として広く知られています。

経歴と業績

後藤氏の代表作である『もじぴったん』は、シリーズ通算で100万本以上の売り上げを記録しており、彼はシリーズの全ての作品でゲームデザインを担当しています。また、ゲーム内で使用される13万語以上の辞書データも、彼の手によってほぼ全てが収集・整備されました。さらに、人気の楽曲『ふたりのもじぴったん』や『じゅもんをあげるよ』の作詞も彼の作品です。この独自のゲームに対する情熱と努力は、多くのプレイヤーに愛され続けています。

大学では、慶應義塾大学の環境情報学部を卒業し、在学中の1995年には円周率の暗唱で42,195桁という当時の世界記録を樹立し、ギネスブックにもその名を刻んでいます。大学生活では、クイズ研究会に所属し、放送作家の見習いとしてテレビのクイズ番組の問題作成を行っていたこともあるなど、出発点から彼の多才さが伺えます。

個性的な趣味と実績

後藤氏は、音楽的な才能も有しており、小学生の頃からピアノを習い、中学ではブラスバンド部でチューバを担当、高校では友人とバンドを組んでキーボードを演奏するなど音楽に触れてきました。就職前の経験としては、渋谷センター街のゲームセンターでアルバイトに従事した期間があり、その間に彼の「遊び」に対する考えも形成されました。また、学生時代は成績不振であり、高校では学年最下位の成績を取った経験もあり、大学を卒業するまでに6年半を要するなど、意外な一面もあります。

本業に加え、後藤氏はイントロクイズのエキスパートとしても知られています。大会への参加回数は多く、優勝体験も9回に及びます。彼のイントロクイズへの取り組みには真剣さがあり、オリジナルのイントロクイズを制作したり、曲のデータを大量に保存したりすることでクイズファンの輪を広げています。

現在の活動

近年は、イントロクイズの解答者としてよりも、イベントの企画やクイズ作成に重心を置くようになっています。また、テレビやラジオの出演も多く、彼の活動は多方面に広がっています。趣味としては、自転車旅行にも取り組んでおり、特定の食事を続ける旅を10日間かけて行う挑戦が話題を呼びました。

後藤裕之は、音楽、ゲーム、クイズといった異なる分野で幅広くその才能を発揮しているクリエイターです。彼の作品や挑戦は、今後も多くの人々に新たな体験や感動をもたらすことでしょう。

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