御坊市歌

御坊市歌について

「御坊市歌」（ごぼうしか）は、和歌山県御坊市が公式に制定した市歌です。この歌は1954年に日高郡御坊町をはじめとする4村の合併を記念して作られました。市の誕生を祝うために、市章のデザインと同時に市歌の歌詞が募集されたことが始まりです。

作詞者と作曲者

市歌の歌詞を手掛けたのは、西川好次郎という作詞家です。彼は当時日高郡美山村に住んでおり、合併の前年には「和歌山県民歌」を作詞した実績があります。その後、御坊市歌の募集でも選ばれ、同じ年には兵庫県の「宝塚市歌」にも入選しました。作曲は、当時和歌山大学の教授である片山頴太郎氏が担当しました。彼の音楽的な才能が、歌にさらなる深みを加えました。

制定とその後

御坊市歌は、市が設立された当初から、市の様々な行事で斉唱されることになっていました。これは市民にとって重要な意味を持ち、地域の結束を象徴するものでした。しかし、平成後期に入ると、徐々に市歌の演奏機会が減少し、結果として多くの市民がその存在を知らなくなってしまいました。

この状況を改善するために、2021年には市の公式サイトに楽譜と音源が掲載されることが決まりました。この取り組みにより、市民が御坊市歌に再び触れる機会が増え、市の歴史を知る一助となることを期待されています。

まとめ

御坊市歌は、地域のアイデンティティの一部であり、その歌詞には市の誕生を祝う思いが込められています。作詞者や作曲者の努力のおかげで、この歌は市民の心に長く残る存在として存在しています。今後も市民イベントなどで歌い継がれ、地域の絆をさらに深めていくことが望まれています。

参考文献

• - 中山裕一郎監修『全国 都道府県の歌・市の歌』（東京堂出版、2012年） ISBN 978-4-490-20803-0

リンク

• - 市のシンボル・市民憲章・市歌

もう一度検索