御堂筋パレード

御堂筋パレードの概要

御堂筋パレード（みどうすじパレード）は、大阪の中心街である御堂筋で毎年10月の第2日曜日に開催されるイベントです。このパレードは、財団法人大阪21世紀協会が主催しており、大阪の秋の風物詩として多くの人々に親しまれています。

歴史

このイベントは1983年にスタートしました。大阪城築城400年を祝う祭りと、大阪21世紀計画の一環として発足したもので、考案者は堺屋太一氏です。パレードは北区の中之島・大阪市役所前から始まり、中央区の難波にある髙島屋前までの約3.3kmを舞台に行われます。

御堂筋パレードでは、大阪府や大阪市が提携している海外の姉妹都市の代表者や、大手企業、大阪の学生たちが参加して、華やかなフロートやパフォーマンスを披露します。このイベントは、地域の活気を盛り上げる一大祭典として定着しましたが、1988年には昭和天皇の病状悪化に伴って一時中止となったこともあります。

当初は、大阪の主要なテレビ局がリレー中継を行い、多くの視聴者にその様子が届けられていました。しかし、パレードのスタート時間が午後に変更されたことによって、中継を行うテレビ局は減少し、最終的にはMBS、TVO、ABCの3社（うちABCは録画中継）のみが中継を行う形になりました。最も多い参加者が集まった2006年には、約93団体、1万人がパレードに参加し、観客数は122万9000人に達しました。

また、パレード前日には、扇町公園でストリートパフォーマンスなどを楽しむ「パレード前日祭」が開かれ、観客を盛り上げます。

終了と新たなイベント

しかし、2008年になると、大阪府知事・橋下徹氏が発表した「大阪府財政再建プロジェクト」により資金調達が難しくなり、御堂筋パレードは2007年をもって終了することになりました。代わりに、2008年からは新たに「御堂筋kappo」というイベントが実施され、梅田新道から本町間で行われるようになりました。

優勝祝賀パレードの名称

また、「御堂筋パレード」として知られるイベントには、南海ホークスの1959年、阪神タイガースの優勝祝賀パレード（2003年・2005年）、および2023年に実施されたオリックス・バファローズと阪神タイガースの優勝祝賀パレードが含まれます。特に2023年のパレードでは、オリックス・バファローズと阪神タイガースがそれぞれの優勝を祝うために異なる時間帯でパレードを行いました。

2022年には、オリックス・バファローズが大阪・光の饗宴2022の開宴式に合わせて優勝祝賀パレードを実施した例もあります。パレードの終点近くに設置されていた難波西口交差点の歩道橋は当時立入禁止となっていました。

関連イベント

御堂筋パレードに関連するイベントには、御堂筋kappo（2008年から2013年）、御堂筋フェスタ、御堂筋ジョイふる（2014年）、御堂筋オータムパーティー、御堂筋ワンダーストリート（2015年）、御堂筋ランウェイ（2016年から継続）などがあります。

このように、御堂筋パレードは大阪の文化と地域のコミュニティを盛り上げる重要な要素であり、多くの人々が集う名物イベントとしての地位を確立しています。

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