御岳ロープウェイスキー場

御岳ロープウェイスキー場について

御岳ロープウェイスキー場は、1989年にオープンし、2010年度のシーズンまで長野県木曽郡木曽町に位置する御嶽山の東側で運営されていたスキー場です。全長2,332mのロープウェイ（実際にはゴンドラリフト）を利用して標高差を確保し、中斜面を主体としたコースレイアウトが特徴でした。初心者向けの迂回コースも設けられており、幅広いレベルのスキーヤーが楽しめるよう配慮されていました。スノーボードも全面滑走可能で、ナイター営業は行われていませんでした。

標高が高いため雪質は良好で、比較的シーズン終盤までスキーを楽しむことができました。なお、名称に「ロープウェイ」とありますが、実際には6人乗りゴンドラリフトが採用されていました。

しかし、スキーブームの終焉とともに利用客が減少し、業績不振に陥り、2010-2011年シーズンを最後に営業を休止しました。現在、スキー場としての運営は事実上廃止され、夏季限定の夏山営業に転換しています。

コースとリフト

スキー場には、1基のゴンドラリフト、3基のペアリフト、そして1本の歩道により、計8本のコースが設置されていました。また、スノーパークも完備されており、多様なニーズに応えることができました。

コース一覧

ウッディ (700m, スノーパーク併設)
パノラマ (1,100m)
アルペン (1,300m)
スター (1,000m)
チャレンジ (1,000m, 最大斜度35度)
ビギナー (500m)
初心者迂回 (3,000m)
ファミリー (900m)

リフト一覧

ゴンドラリフト: 詳細後述
第1ペアリフト: 768m
第2ペアリフト: 654m
第3ペアリフト: 927m

営業休止とその後

利用客の減少により、スキー場は2010-2011年シーズンから営業を休止することになりました。春から秋にかけては、木曽町からの補助金を受けてロープウェイが運行されていました。今後は、木曽町内の他のスキー場との経営統合を目指していましたが、その後の状況は不明です。木曽町内の他のスキー場も経営状態が厳しく、最悪の場合、町内のスキー場が全廃となる可能性も指摘されていました。そのため、木曽町は町内にある開田高原マイアスキー場などとともに、運転資金を注入し、支援を継続する方針を示していました。

御岳ロープウェイの詳細

ロープウェイ（ゴンドラリフト）は、鹿ノ瀬駅（標高1,570m）と飯森高原駅（標高2,150m、7合目）を結び、片道約15分で運行していました。山頂駅には展望施設が設けられており、アルプスの山々を一望できる絶景スポットでした。

過去の事故について

2003年10月15日、ロープウェイのゴンドラが滑走し急停止する事故が発生しました。この事故により、乗客2名が転落し死亡するという痛ましい事態となりました。事故原因は整備不良とされ、元常務を含む4名が起訴され、有罪判決を受けています。

アクセス

自動車: 中央自動車道伊那ICから約65km、塩尻ICから約70km、中津川ICから約80km
公共交通機関: JR東海中央本線 木曽福島駅から木曽町生活交通システムバス（おんたけ交通運行）御岳ロープウェイ線で約60分

関連情報

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