御殿場駅

御殿場駅について

御殿場駅（ごてんばえき）は、静岡県御殿場市新橋に位置する東海旅客鉄道（JR東海）の駅で、駅番号はCB10です。この駅は静岡県東部の中核都市である御殿場市の代表的な駅であり、市の中心部にあたります。御殿場駅は全ての営業列車が停車するため、地域住民や観光客にとって非常に利用しやすい駅です。また、一部の普通列車や特急「ふじさん」にも接続しています。特に、御殿場線内では、沼津駅や国府津駅に次いで多くの利用者を誇示しています。

駅は富士山や箱根を訪れる観光客の玄関口ともなっており、駅前には富士山麓や河口湖、箱根方面行きのバスが発着しています。御殿場駅は1889年に開業され、当時は東海道本線の一部として機能していました。その後、1987年の国鉄分割民営化によってJR東海の駅となり、現在に至っています。

駅の歴史

御殿場駅は1889年2月に開業しました。当初、この駅は富士山登山の拠点として利用され、駅開設に伴い周辺には旅館や商店、運送店が続々とオープンしました。しかし、開業日には町で大規模な火災が発生し、開業式は控えめなものとなりました。それでも、駅が成立したことで多くの登山客が訪れ始め、町は発展を遂げます。

1913年には、富士山を訪れるための交通機関として御殿場馬車鉄道が運行されるようになりました。駅の利便性から更なる発展が期待されましたが、1934年の丹那トンネル開通によって、御殿場駅は幹線からローカル線の一駅に変わりました。この変更は町にとって大きな脅威であったため、町は旧線名を「御殿場線」とするよう請願し、これが実現しました。

1955年には小田急電鉄による特急「ふじさん」の運行が始まり、長い間終着駅としての役割を果たしてきましたが、1991年には本格的特急「あさぎり」が登場し、沼津駅までの接続も実現しました。

駅舎と設備

御殿場駅の駅舎は橋上駅舎で、改札口は2階に位置しています。1階にはホームにアクセスするための階段やエレベーターが設置され、またICカード対応の券売機や自動改札機も完備されています。駅舎の出入口は「富士山口」と「箱根乙女口」の2つがあり、それぞれ周囲の観光スポットやバス停にアクセスするのに便利です。

駅構内には、売店や飲食店などのテナント「ASTY御殿場」が併設されており、地域の名物駅弁も楽しむことができます。

利用状況と駅周辺

2021年度のデータによると、御殿場駅の1日平均乗車人員は約3,748人です。駅の周辺はバス路線が豊富で、一般路線バスや高速バスの乗り場が充実しています。

特に「富士山口」側には、遊びに行く観光客向けのサービスセンターが設置され、タクシー乗り場や送迎場も整備されています。一方、「箱根乙女口」側には小田急ハイウェイバスの発着スポットがあり、観光需要にも応じたアクセスが整っています。

このように、御殿場駅は便利な交通手段を提供するだけでなく、地域の歴史と文化を味わうことができる重要なスポットです。富士山を訪れる際には、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

もう一度検索