御陵前停留場

御陵前停留場（ごりょうまえていりゅうじょう）は、大阪府堺市堺区南半町東1丁に位置する、阪堺電気軌道阪堺線の停留場です。駅番号はHN25で、堺の歴史と文化に触れることができる場所にあります。

歴史

御陵前停留場は、その歴史の中で何度か名称と運営組織の変更を経験しています。

1912年（明治45年）3月5日：阪堺電気軌道により、少林寺橋停留場として開業。
1915年（大正4年）6月21日：南海鉄道との合併により、同鉄道の駅となる。
1925年（大正14年）頃：御陵前停留場に改称。
1944年（昭和19年）6月1日：会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
1947年（昭和22年）6月1日：路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
1980年（昭和55年）12月1日：路線譲渡により阪堺電気軌道の駅となる。

停留場構造

相対式ホーム2面2線を有する構造で、綾ノ町から続く大道筋上の停留場としては南端に位置しています。

停留場周辺

停留場の周辺は、環濠に囲まれた堺市街地の南端にあたり、歴史的な名所や施設が点在しています。浜寺駅前方面へ向かうと、土居川に架かる少林寺橋（旧称：南之橋）があり、橋の南詰は御陵前交差点、大道筋の南端となっています。

現在の駅名は仁徳天皇陵に由来しており、1929年（昭和4年）に仁徳御陵前停留場（現在の百舌鳥駅）が開業するまでは、当駅が仁徳天皇陵への最寄駅でした。駅名標には「南宗寺前」とも併記されており、南宗寺へのアクセスにも便利です。ただし、仁徳天皇陵の遥拝所は当停留場から約2.2km離れた場所に位置しています。

主要な周辺施設は以下の通りです。

南宗寺：由緒ある寺院で、多くの文化財を所蔵しています。
大安寺
臨江寺
本伝寺
船待神社
堺市立陵西中学校
南曜堂

バス

南海バスの御陵前停留所が近くにあり、以下の系統が利用できます。

21系統 南循環線
右回り：御陵前（交差点北側）→栄泰橋→堺東駅前→塩穴通→東湊電停前→御陵前（交差点南側）→御陵前（交差点西側）→大浜南町→堺駅南口→堺駅前
左回り：御陵前（交差点西側）→御陵前（交差点南側）→東湊電停前→塩穴通→堺東駅前→栄泰橋→御陵前（交差点北側）→宿院→堺駅南口

隣の停留場

阪堺電気軌道阪堺線の御陵前停留場の隣の停留場は以下の通りです。

■阪堺線
寺地町停留場 (HN24) - 御陵前停留場 (HN25) - 東湊停留場 (HN26)

各停留場の駅番号は上記の通りです。

御陵前停留場は、堺の歴史と文化に触れる旅の拠点として、多くの人々に利用されています。

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