徳島人

徳島人（とくしまじん）

『徳島人』は、徳島県に特化した月刊のタウン情報誌であり、2010年にメディコムによって創刊されました。この雑誌の理念は、「徳島に生きる人たちをただひたすらに追いかける」で、地域に密着した情報を提供することが目的でした。主に、徳島で生活する人々を特集した内容がメインであり、グルメ情報、観光名所の紹介、また県内企業に関する情報など、幅広いテーマを取り扱っていました。

創刊以来、地域のライフスタイルを反映した多彩なコンテンツを通じて、読者に徳島県の魅力を伝える努力がされていました。たとえば、特集コーナー「LENS」では、地元の女性たちの生き様や魅力が紹介され、阿波女（あわじょ）の特集が行われました。このコーナーは地域の誇りを感じる側面を強調し、多くの読者に親しまれていました。

また、情報の提供にあたっては、常に新鮮で価値のある情報を発信することに注力しており、「細かすぎるニュース速報」などのユニークなコンテンツがありました。このコーナーでは、日常的なニュースから地域特有の出来事まで、様々な情報が手短に紹介され、地域の動向を把握する手助けをしていました。

さらに、職場環境や地域コミュニティにフォーカスした「職場は地球」や、街を歩きながら発見を楽しむ「歩きはじめ」、懐かしい青春時代を振り返る「青春ファイル」といったコーナーも設けられ、読者の多様な興味に応える内容が展開されていました。このように、様々な角度から徳島の魅力を伝える努力は、地域の活性化にも寄与していたと言えるでしょう。

『徳島人』は2020年3月号をもって惜しまれつつ休刊となりますが、その一部の連載は、月刊タウン情報CUや月刊タウン情報トクシマに引き継がれました。これにより、徳島の地域情報を求める読者にとっての情報源が引き続き存在することとなりました。

このように、『徳島人』は地域に密着した情報を基盤に、徳島の人々の生活や文化を紹介する媒体として大きな役割を果たしていました。地元の方々はもちろん、徳島県を訪れたいと考える旅行者にとっても貴重な情報源であったことは間違いありません。今後も、“徳島”という地域の魅力が様々な形で発信され続けることを願っています。

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