徳島県・高知県選挙区

徳島県及び高知県参議院合同選挙区

徳島県と高知県の合同選挙区は、日本の参議院議員通常選挙において重要な役割を果たしている選挙区です。この選挙区は、参議院の一人区の1つであり、特に「合区」として知られています。公職選挙法が改正されたことにより、2016年からこの新しい選挙区が施行されました。

合区の背景

選挙区の合併は、一票の格差の是正を目指して行われました。以前は、鳥取県と島根県、徳島県と高知県の選挙区がそれぞれ独立していましたが、人口に基づく不均衡を正すため、これらの選挙区を合併する必要性が認識されたのです。このように、合区は過去の選挙における投票率の低下や無効票の増加といった問題にも対処する目的がありました。

選挙結果の動向

2016年に行われた第24回参議院議員通常選挙では、徳島県からの候補者のみが出馬し、高知県には候補者が存在しないという事態が生じました。この結果、高知県の投票率は約45.52%と全国で最低となり、無効投票は約1万7569票、無効票率は6.14%と前回の6割増加しました。このような状況を受けて、高知県民からは「合区反対」の声が上がることとなりました。

合区実施の経緯

合区の実施は以下の過程を経て進められました。

• - 2015年7月21日、公職選挙法改正案が決定され、自民党と維新の党を含む4党の合意が得られる。
• - 7月28日に改正案が成立し、8月5日に法が公布されました。
• - 2016年の選挙からこの新しい選挙区が適用されました。

また、2023年には高野光二郎の辞職に伴う補欠選挙が実施され、元の選出議員である広田一が当選を果たしました。この出来事は、合区選挙区における初の補選として記録され、自民党以外の候補者が当選する初の事例ともなりました。

投票状況の振り返り

2023年10月22日の補欠選挙では、当日の有権者数は1,193,275人で、最終投票率は32.16%でしたが、徳島県での投票率は23.92%と非常に低くなりました。このように、選挙への関心や参加率には地域差があり、高知県は40.75%と比較的高い結果を出しました。反対に、2022年及び2019年の選挙では、高知県の投票率は47.36%と46.34%、徳島県では45.72%と38.59%という数字を記録し、地域ごとの投票状況に違いが見受けられました。

地域情報

この選挙区は、徳島県及び高知県全域を対象としており、定数は2で、改選は1名の議員が選出されます。合区前に選出された議員については、徳島県選挙区および高知県選挙区の関連情報を参考にすることができます。

この合同選挙区は、選挙制度の変化に影響を受けながらも、地域の声を大切にする候補者を選出する重要な場となっています。今後の地域政治の動向が注目されます。

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