徳島県立海部病院

徳島県立海部病院について

徳島県立海部病院（とくしまけんりつかいふびょういん）は、徳島県海部郡牟岐町に所在し、地域の医療に重要な役割を持つ病院です。災害時には特に重要な拠点として機能し、第二種感染症指定医療機関としても知られています。この病院の特徴や歴史、診療科目、交通アクセスについて詳しく見ていきましょう。

歴史と成り立ち

海部病院の歴史は1963年4月に始まります。当初は牟岐町が運営する国保直営の海部中央病院として設立され、その後、徳島県に移譲され、現在の徳島県立海部病院となりました。1964年には、出羽島診療所が設立され、1984年には新しい病院の落成式が行われました。

1997年には、県における災害拠点病院としての指定を受け、地域医療の重要な役割を担っています。2017年4月には、新しい病院が約500メートル西にある標高15.6メートルの高台に完成し、同年5月8日に新病院が開院しました。この移転は、南海トラフ巨大地震の影響を考慮したもので、津波による浸水のリスクを軽減する目的でもあります。

診療科目

海部病院では、さまざまな科目が診療されています。主要な診療科目は以下の通りです：

• - 内科
• - 小児科
• - 外科
• - 脳神経外科
• - 整形外科
• - 耳鼻咽喉科
• - 産婦人科
• - 放射線科

これにより、地域住民は包括的な医療サービスを受けることができ、安心して生活できる環境が整っています。

交通アクセス

海部病院へのアクセスは便利です。最寄り駅であるJR四国牟岐線の牟岐駅からは徒歩約10分で到着でき、また徳島バスの南部海部病院停留所からもすぐに病院へアクセスできます。これらの交通手段は、地域住民にとっても利用しやすいものとなっています。

旧海部病院の現状

2017年に新病院が開院した後、旧海部病院はどのように利用されているのでしょうか。2020年4月には、老朽化に伴い、徳島バス南部牟岐営業所が旧病院の建物に移転しました。さらに、新型コロナウイルスの影響で、2020年には旧病院が軽症者宿泊療養施設として整備され、延べ2,735人の陽性者を受け入れました。

また、2023年12月には、旧病院が徳島県立海部高等学校の寮として再活用される方針が決定しました。これは、地域の教育ニーズに応えるもので、海部高校の入学者数の増加に伴って発生した新たな課題に対応するためのものです。

まとめ

徳島県立海部病院は、地域医療の中心的な存在であり、災害時には特に重要な役割を果たす病院です。新病院の開院以降も、旧病院の再利用を含めた地域貢献に努めており、医療サービスを通じて地域の住民の健康を支えています。

もう一度検索