心の詞

『心の詩』 (Music of My Mind)

1972年に発表されたスティーヴィー・ワンダーの14枚目のスタジオアルバムである『心の詩』は、彼の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めています。本作では、ほとんどの楽器をワンダー自身が演奏し、音楽プロデューサーとしての役割も自ら担っています。共同プロデューサーにはマルコム・セシルとロバート・マーゴレフが名を連ねており、彼らの技術はアルバム全体にわたり色濃く反映されています。

このアルバムは、プログレッシブ・ソウルやファンクの要素を取り入れており、スティーヴィー・ワンダーの創造的な才能が際立っています。『ローリング・ストーン』誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」では285位にランクインしており、彼の音楽がもたらす影響力の大きさを証明しています。

収録曲

『心の詩』には9曲の楽曲が収録されており、それぞれがワンダーの独自な音楽スタイルを表現しています。以下に楽曲のタイトルと作曲者を示します。

サイド 1

• - ラヴ・ハヴィング・ユー・アラウンド - 7:21

作曲: スティーヴィー・ワンダー、シリータ・ライト

• - スーパーウーマン (Where Were You When I Needed You) - 8:08

作曲: スティーヴィー・ワンダー

• - アイ・ラヴ・エヴリ・リトル・シング - 3:46

作曲: スティーヴィー・ワンダー

• - スウィート・リトル・ガール - 4:54

作曲: スティーヴィー・ワンダー

サイド 2

• - 輝く太陽 - 5:18

作曲: スティーヴィー・ワンダー

• - ガール・ブルー - 3:36

作曲: スティーヴィー・ワンダー、イヴォンヌ・ライト

• - シームズ・ソー・ロング - 4:22

作曲: スティーヴィー・ワンダー

• - キープ・オン・ランニング - 6:40

作曲: スティーヴィー・ワンダー

• - 悪魔 - 3:33

作曲: スティーヴィー・ワンダー、イヴォンヌ・ライト

パーソネル

アルバムには、スティーヴィー・ワンダーの多彩な才能が見られます。具体的には、彼は以下の楽器や役割を担当しました：ボーカル、ドラムス、ハンドクラップ、シンセサイザー、ピアノ、フェンダー・ローズ、バック・ボーカル、トーク・ボックス、ハーモニカ、ボンゴ、クラヴィネット、モーグ・ベース。

他にも、アート・バロンがトロンボーンを演奏した「ラヴ・ハヴィング・ユー・アラウンド」や、バジー・フェイトンによるエレクトリックギターがフィーチャーされた「スーパーウーマン」など、多様なアーティストが参加しています。また、共同プロデューサーとしてワンダーのサウンドをサポートしたマルコム・セシルとロバート・マーゴレフは、モーグ・プログラミングが重要な役割を果たしています。

このアルバムは、スティーヴィー・ワンダーの音楽的な冒険心と革新性を象徴する作品であり、今日でも多くのリスナーに愛されています。彼の深い感情やメッセージが込められた楽曲は、聴く人々に新たな感動を与え続けています。

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