心斎橋筋2丁目劇場

心斎橋筋2丁目劇場

心斎橋筋2丁目劇場（しんさいばしすじにちょうめげきじょう）は、大阪市中央区心斎橋筋に位置する劇場で、1986年5月10日に吉本興業によって開館されました。この劇場は若手芸人の登竜門として知られ、多くの有名な芸人を世に送り出してきましたが、1999年3月31日に閉館しました。

歴史

この劇場の歴史は1963年に遡ります。当初、吉本興業は「吉本ビル」内の日立ホールとして営業を開始しました。ここでは上方落語の会や若手芸人の独演会が行われていました。しかし、日立との賃貸契約が満了すると、1979年に南海電気鉄道と契約を結び、「南海ホール」と改称されます。1984年には、ダウンタウンやハイヒールなどのNSC1期生によって、定期イベント「心斎橋筋2丁目劇場 in 南海ホール」が開催されました。

1986年には、南海ホールの経営権が吉本興業に移ります。同年5月16日、心斎橋筋2丁目劇場として新たにオープンし、初演にはダウンタウンの舞台「心斎橋筋2丁目物語」が上演されました。以降、劇場は着実に多くの観客を集めるようになり、若手芸人が数多く活躍する舞台となりました。

1987年には生放送の帯番組「4時ですよーだ」が始まり、若年層からの支持を得て、劇場の集客数が飛躍的に増加しました。この人気番組の終了後も、劇場は様々なイベントや企画を通じて新しい才能を発掘し続けました。1990年代には「2丁目えぶりぃ亭」などのイベントが定期的に行われ、多くの新進気鋭の芸人たちが登場しました。

閉館とその後

劇場は1999年に入居ビルの老朽化が理由で閉館しました。その後、2002年には跡地に「Sinsaibasi GATE」という新しい商業施設が完成し、吉本興業ビル心斎橋1号館として再生されました。その後、若手芸人の活動拠点として新たに開館したbaseよしもとが設けられ、その後も多くの芸人がここで活躍しています。

2013年には吉本興業100周年を記念して、「吉本百年物語 アンチ吉本 お笑いレボリューション」が上演され、心斎橋筋2丁目劇場の黎明期を振り返る機会も設けられました。

主な出演者と関連イベント

心斎橋筋2丁目劇場では、ダウンタウン、今田耕司、千原兄弟、ナインティナイン、雨上がり決死隊など、名実ともに多くの有名芸人が出演しました。また、音楽バンドも頻繁に参加し、ポルノグラフィティやSO WHAT?、少年愚連隊、アヴァンギャルズなど、多彩なアーティストたちが出演しました。

劇場は吉本興業を代表するエンターテインメントの場として、数多くの伝説を残してきました。その影響は今なお続いており、日本のコメディカルチャーにおける重要な存在としての地位は揺るぎません。

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