必殺動物部

必殺動物部

『必殺動物部』（ひっさつどうぶつぶ）は、森本梢子による日本の漫画作品。

概要

本作は、『週刊少年ジャンプ』（集英社）2007年30号に47ページで掲載された読み切り作品です。森本梢子の作品が少年誌に掲載されるのは、この作品が初めてでした。

あらすじ

物語の舞台は、私立赤玉高等学校。この高校には、「必殺動物部」という謎めいた部活動が存在します。部員たちはそれぞれ「守護霊獣」と呼ばれる霊を身に宿しており、動物の霊の無念を晴らし、悪霊と化す前に成仏させることを目的として活動しています。

登場人物

主要人物

獅子丸 めぐる（ししまる めぐる）

本作の主人公。「必殺動物部」の部長を務める少年。ボサボサの金髪と、口の周りの猫のような髭が特徴的です。幼い頃から動物の霊が見える能力を持っており、それが原因で孤独な日々を送っていました。副部長である都に露骨な求愛を繰り返しますが、毎度のように痛い目にあっています。

錦 都（にしき みやこ）

「必殺動物部」の副部長。黒目が大きく、ニコからは「不気味な美人」と評されています。気配を消すことが得意で、冷静沈着な性格。めぐるのことは毛深いという理由で嫌っているようです。

馬渕 ニコ（まぶち ニコ）

「必殺動物部」の新入部員。部員の中では比較的常識的な性格の持ち主。臆病な面もありますが、女性には優しい一面も持っています。めぐるや都のように守護霊獣を持つことを夢見ています。

その他の人物

姫野（ひめの）

ニコの同級生。いなくなった飼い犬「カオミミ」の捜索をニコに依頼します。

幸太（こうた）

姫野の弟。生まれつき病弱で学校に通えず、無口で孤独な生活を送っていましたが、カオミミと触れ合うことで元気を取り戻しました。カオミミがいなくなってからは、再び寝込んでしまっています。

ちはら

ペットショップ「ちはら」の店長。裏では珍しい動物を密売していました。

守護霊獣

獅子王（ししおう）

めぐるに憑いている守護霊獣。巨大なライオンの姿をしています。自身のことを「賢くてもてるタイプの霊獣」と自負しており、体が非常に硬いのが特徴です。

雅（みやび）

都に憑いている守護霊獣。巨大なニシキヘビの姿をしています。都の命令には忠実に従います。

サンコ（さんこ）

ニコに憑いている守護霊獣。臆病な性格の仔馬です。悪党相手に「蹴り殺す」と宣言するものの、脅されて放尿してしまうなど、頼りない一面も。ニコが成長することで、サンコも強くなるようです。

霊

木村 伝八（きむら でんぱち）

年老いた猫の霊。公園に撒かれた毒団子を食べて亡くなりました。好色な性格で、発情期まであと2週間だったことを心残りだと語っています。

* カオミミ

幸太と仲が良かった犬。ちはらに誘拐され、逃走中にトラックに轢かれて死亡しました。姫野によれば「ゴールデンレトリバーの一種」とのことですが、耳が非常に長いのが特徴です。事件解決後、めぐるの能力によって幸太と再会を果たしますが、幸太に取り憑いてしまったようです。

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