忍者龍剣伝 (ファミリーコンピュータ)
『忍者龍剣伝』は、1988年12月9日にテクモから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームであり、テクモシアターシリーズの第2弾です。本作は、後のシリーズへと続く、忍者龍剣伝シリーズの最初の作品となります。
本作の特徴の一つとして、各章の間に挿入されるシネマディスプレイが挙げられます。これは、複雑になりがちなストーリーを補完し、プレイヤーが物語やキャラクターに感情移入しやすくするための演出です。章と章の繋がりや、様々な謎、キャラクターとの出会いが描かれ、物語をより深く楽しむことができます。
ゲームシステムは、横スクロールタイプのアクションゲームです。リュウは、ジャンプや攻撃を駆使して敵と戦います。さらに、様々な忍術を習得し、戦闘を有利に進めることができます。
代表的な忍術には、以下のものがあります。
忍法火炎の舞: アイテムを取得すると発動できる忍術。周囲に炎を出しながら回転し、発動中は無敵状態になります。
手裏剣: 前方に手裏剣を投げる基本的な忍術。忍術パワーを3消費します。
風車手裏剣: 貫通する手裏剣を投げる忍術。手裏剣は一定距離で戻ってくる性質を持ち、忍術パワーを5消費します。
炎波の術: 広範囲に炎を投げて攻撃する忍術。忍術パワーを5消費します。
また、本作にはシリーズの他の作品にはない、独特の忍術「回転斬り」があります。この忍術を習得している間は、ジャンプ中に攻撃ボタンを押すと自動的に発動し、全方位に連続攻撃が可能です。敵が多い場所への突撃や、ボス戦での連続ヒットに有効ですが、ジャンプ攻撃時にも忍術ポイントを消費するため、場面によってはデメリットとなることもあります。
サウンドトラックCD「忍者龍剣伝 -G.S.M.TECMO 1-」では、一部のファミリーコンピュータ版BGMにパートが追加されています。これは、当時のファミリーコンピュータの容量制限により、実機では削られていたパートを、サウンドトラックCDで復活させたものです。
本作のテレビCMは、当時のファミコンソフトのCMとしては珍しく、全編英語のナレーションで構成されています。
龍の一族のジョウ・ハヤブサは、息子リュウ・ハヤブサに龍剣と手紙を残し、謎の敵との戦いに敗れて命を落とします。リュウは父の遺言に従い、アメリカに渡り父の友人であるウォルター・スミスを訪ねます。しかし、そこで待っていたのは謎の軍団による襲撃でした。リュウは、襲撃を退けたものの、謎の女性によって捕らえられてしまいます。牢で目覚めたリュウは、女性から謎の像を託され、逃げるように促されます。リュウは、父の仇を討ち、邪神の復活を阻止するために戦うことになります。
リュウ・ハヤブサ: 本シリーズの主人公。「龍の一族」の末裔で、「龍剣」を操る忍者。父の仇を討ち、邪神との戦いに身を投じます。
アイリーン・ルー: リュウの前に現れる謎の女性。CIAの秘密工作員で、コードネームは「シースワロー」。後にリュウの恋人となります。
ウォルター・スミス: 考古学者で、ジョウ・ハヤブサの友人。邪神像の秘密を知っており、リュウにそのことを伝えます。
フォスター: CIAの特別機関の人物。リュウに邪神像奪還を依頼しますが、裏ではリュウを抹殺しようと企んでいます。
ジョウ・ハヤブサ: リュウ・ハヤブサの父。「龍の一族」の忍者。「影の邪神像」を狙うマルスとの決闘に敗北。後に邪鬼王に操られ、リュウの前に立ちはだかります。
邪鬼王 (Jaquio): ヨミ一族を率いる謎の男。邪神復活を企み、リュウと敵対します。
ケルベロス: 第4章のボス。犬の怪物で、邪鬼王のペット犬が黒ミサの生贄にされて怪物になった。
四殺凶魔陣: 邪鬼王配下の4人の幹部で、それぞれ特徴的な攻撃を行います。
殺人鬼バーバリアン: 第1章のボス。斧を武器に戦います。
ボンバーヘッド: 第2章のボス。大きな鎖鎌を振り回します。
バーサーカー: 第3章のボス。中国武術の達人で、飛び道具も使用します。
ブラッディ・マルス: 第5章のボス。ジョウ・ハヤブサを倒した忍者。
邪神: 本作の最終ボス。太古の昔に封印された原始生命群で、復活を企む邪鬼王によって復活しようとしています。
作曲者の山岸継司氏は、当時人気があった『悪魔城ドラキュラ』や『ロックマン』を参考に作曲したと語っています。ドラムの音作りでは、ファミコンの通常使われない音源を発見し、それを活用したそうです。
本作は、以下のプラットフォームに移植されています。
Wiiバーチャルコンソール: 2007年4月10日より配信開始。
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール: 2012年8月29日より配信開始。
Wii Uバーチャルコンソール: 2014年3月26日より配信開始。
Nintendo Switch Online: 2018年12月12日にファミコン版、2019年1月16日に特別版『忍者龍剣伝 クライマックスバージョン』が配信開始。
PCエンジン版: ハドソンより発売。グラフィックやBGMが刷新されている。
ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」では、30点満点中21.61点と評価されています。また、ゲームムック『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』では、その難易度の高さと、それを乗り越えた時の達成感が評価されています。
PCエンジン版についても、「Game Watch」の遠藤浩之氏によってレビューされており、難易度は高いものの、極上のアクションゲームとして評価されています。
テレビ番組『ゲームセンターCX』で、主人公のセリフ「おのれ邪鬼王！」がインターネットミームとなり、人気を博しました。
ストーリーと演出
本作の特徴の一つとして、各章の間に挿入されるシネマディスプレイが挙げられます。これは、複雑になりがちなストーリーを補完し、プレイヤーが物語やキャラクターに感情移入しやすくするための演出です。章と章の繋がりや、様々な謎、キャラクターとの出会いが描かれ、物語をより深く楽しむことができます。
アクションと忍術
ゲームシステムは、横スクロールタイプのアクションゲームです。リュウは、ジャンプや攻撃を駆使して敵と戦います。さらに、様々な忍術を習得し、戦闘を有利に進めることができます。
代表的な忍術には、以下のものがあります。
忍法火炎の舞: アイテムを取得すると発動できる忍術。周囲に炎を出しながら回転し、発動中は無敵状態になります。
手裏剣: 前方に手裏剣を投げる基本的な忍術。忍術パワーを3消費します。
風車手裏剣: 貫通する手裏剣を投げる忍術。手裏剣は一定距離で戻ってくる性質を持ち、忍術パワーを5消費します。
炎波の術: 広範囲に炎を投げて攻撃する忍術。忍術パワーを5消費します。
また、本作にはシリーズの他の作品にはない、独特の忍術「回転斬り」があります。この忍術を習得している間は、ジャンプ中に攻撃ボタンを押すと自動的に発動し、全方位に連続攻撃が可能です。敵が多い場所への突撃や、ボス戦での連続ヒットに有効ですが、ジャンプ攻撃時にも忍術ポイントを消費するため、場面によってはデメリットとなることもあります。
サウンド
サウンドトラックCD「忍者龍剣伝 -G.S.M.TECMO 1-」では、一部のファミリーコンピュータ版BGMにパートが追加されています。これは、当時のファミリーコンピュータの容量制限により、実機では削られていたパートを、サウンドトラックCDで復活させたものです。
CM
本作のテレビCMは、当時のファミコンソフトのCMとしては珍しく、全編英語のナレーションで構成されています。
あらすじ
龍の一族のジョウ・ハヤブサは、息子リュウ・ハヤブサに龍剣と手紙を残し、謎の敵との戦いに敗れて命を落とします。リュウは父の遺言に従い、アメリカに渡り父の友人であるウォルター・スミスを訪ねます。しかし、そこで待っていたのは謎の軍団による襲撃でした。リュウは、襲撃を退けたものの、謎の女性によって捕らえられてしまいます。牢で目覚めたリュウは、女性から謎の像を託され、逃げるように促されます。リュウは、父の仇を討ち、邪神の復活を阻止するために戦うことになります。
登場キャラクター
リュウ・ハヤブサ: 本シリーズの主人公。「龍の一族」の末裔で、「龍剣」を操る忍者。父の仇を討ち、邪神との戦いに身を投じます。
アイリーン・ルー: リュウの前に現れる謎の女性。CIAの秘密工作員で、コードネームは「シースワロー」。後にリュウの恋人となります。
ウォルター・スミス: 考古学者で、ジョウ・ハヤブサの友人。邪神像の秘密を知っており、リュウにそのことを伝えます。
フォスター: CIAの特別機関の人物。リュウに邪神像奪還を依頼しますが、裏ではリュウを抹殺しようと企んでいます。
ジョウ・ハヤブサ: リュウ・ハヤブサの父。「龍の一族」の忍者。「影の邪神像」を狙うマルスとの決闘に敗北。後に邪鬼王に操られ、リュウの前に立ちはだかります。
邪鬼王 (Jaquio): ヨミ一族を率いる謎の男。邪神復活を企み、リュウと敵対します。
その他のボスキャラクター
ケルベロス: 第4章のボス。犬の怪物で、邪鬼王のペット犬が黒ミサの生贄にされて怪物になった。
四殺凶魔陣: 邪鬼王配下の4人の幹部で、それぞれ特徴的な攻撃を行います。
殺人鬼バーバリアン: 第1章のボス。斧を武器に戦います。
ボンバーヘッド: 第2章のボス。大きな鎖鎌を振り回します。
バーサーカー: 第3章のボス。中国武術の達人で、飛び道具も使用します。
ブラッディ・マルス: 第5章のボス。ジョウ・ハヤブサを倒した忍者。
邪神: 本作の最終ボス。太古の昔に封印された原始生命群で、復活を企む邪鬼王によって復活しようとしています。
制作
作曲者の山岸継司氏は、当時人気があった『悪魔城ドラキュラ』や『ロックマン』を参考に作曲したと語っています。ドラムの音作りでは、ファミコンの通常使われない音源を発見し、それを活用したそうです。
移植事例
本作は、以下のプラットフォームに移植されています。
Wiiバーチャルコンソール: 2007年4月10日より配信開始。
ニンテンドー3DSバーチャルコンソール: 2012年8月29日より配信開始。
Wii Uバーチャルコンソール: 2014年3月26日より配信開始。
Nintendo Switch Online: 2018年12月12日にファミコン版、2019年1月16日に特別版『忍者龍剣伝 クライマックスバージョン』が配信開始。
PCエンジン版: ハドソンより発売。グラフィックやBGMが刷新されている。
評価
ファミリーコンピュータMagazineの読者投票による「ゲーム通信簿」では、30点満点中21.61点と評価されています。また、ゲームムック『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』では、その難易度の高さと、それを乗り越えた時の達成感が評価されています。
PCエンジン版についても、「Game Watch」の遠藤浩之氏によってレビューされており、難易度は高いものの、極上のアクションゲームとして評価されています。
後世の扱い
テレビ番組『ゲームセンターCX』で、主人公のセリフ「おのれ邪鬼王！」がインターネットミームとなり、人気を博しました。
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