志ほがま

志ほがまの魅力と歴史

志ほがま（しおがま）は、宮城県塩竈市を代表する伝統和菓子です。この菓子は、もち米に砂糖、塩、水あめや青じそなどの材料を加え、型に押し込んで作られます。その独特の風味と食感は、多くの人々に愛され続けています。

志ほがまの特徴

志ほがまは、独自の製法により、一口食べるとほんのりとした甘さと塩気が広がります。もち米の風味が引き立つこのお菓子は、材料にこだわりを持つ和菓子職人の手によって丁寧に作られています。特に青じその使用は他には見られない特徴で、志ほがま独自の香りを生み出しています。

そもそも志ほがまは、鹽竈神社の地域に根付いた文化を反映した菓子と言えるでしょう。志ほがまの名前は、神社に祀られているシオツチノオジという神から取られています。彼は塩の製法を伝えたとされ、その名残をこの菓子に見出すことができます。江戸時代中期から製造が始まった志ほがまは、1735年にはその存在が確認され、1769年には初代喜三郎が仙台藩主に献上したという歴史があります。

老舗和菓子店の技

塩竈市内には、志ほがまを製造する和菓子店がいくつか存在しますが、特に丹六園は有名です。この店舗は歴史ある老舗で、江戸時代から志ほがまを作り続けており、地域の人々に親しまれています。丹六園の志ほがまは、伝統的な製法を守りつつ、今もなお高品質な材料を厳選し、手作業で製造されています。このような背景が、志ほがまの味わい深さを支えているのです。

観光と共に楽しむ志ほがま

塩竈市を訪れた際には、ぜひ志ほがまを味わってみてください。店舗では、季節ごとに異なるバリエーションや、焼きたてのものを提供していることもあります。また、志ほがまは贈り物や手土産としても人気があり、訪問先のお土産に最適です。また、鹽竈神社の境内を散策しながら、和菓子の魅力を堪能するのも良いでしょう。

まとめ

志ほがまは、歴史ある塩竈市の名物和菓子であり、その風味と製法には地域の文化が色濃く反映されています。老舗和菓子店の技を受け継ぎながら、今もなお多くの人に愛されるこのお菓子を、ぜひ一度味わってみてください。次回の旅行では、変わらぬ味わいを楽しむために、志ほがまを味わってみることをお勧めします。

もう一度検索