志保田鉎吉

志保田鉎吉（しほた しょうきち）は、1873年（明治6年）9月に京都府天田郡福知山町（現在の福知山市）で生まれ、1959年（昭和34年）2月1日に京都市で亡くなった日本の教育者です。本名は清水道勝の三男として誕生しましたが、後に志保田六兵衛の養子となりました。

教育者としてのキャリアは、1895年（明治28年）に京都尋常師範学校を卒業したことから始まります。卒業後、天田郡中部の高等小学校で訓導として教鞭を執りました。さらに、1900年（明治33年）には東京高等師範学校文科を卒業し、沖縄県師範学校の教諭に就任しました。

志保田鉎吉の教育者としての転機は、1901年（明治34年）に台湾総督府国語学校の教授に就任したことでした。台湾での教育に情熱を注ぎ、その後、台南高等女学校校長、台南師範学校校長、台北師範学校校長、そして台北第一師範学校校長を歴任しました。台湾の教育界において、その指導力と教育に対する熱意は高く評価され、台湾の教育発展に大きく貢献しました。

これらの役職を通じて、台湾の教育制度の確立と向上に尽力し、多くの生徒を育成しました。特に師範学校の校長を歴任したことは、台湾の教員養成に大きく貢献し、台湾の教育水準の向上に不可欠な役割を果たしました。

志保田鉎吉の教育者としての功績は、日本の教育史においても特筆されるべきものであり、その教育に対する情熱と先見の明は、後世の教育者にとって模範となるものでしょう。

参考文献：
橋本白水『評論 台湾之官民』南国出版協会、1924年。
人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。

もう一度検索