志村けんの失礼しまぁーす!

志村けんの失礼しまぁーす!

『志村けんの失礼しまぁーす!』は、1986年10月17日から1987年9月18日まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組です。制作はイザワオフィスが手掛けました。本番組は、志村けんにとって初の冠番組であり、全41回のエピソードが放送されました。毎週金曜日の19時30分から20時00分までの枠で、さまざまな家庭を訪問して楽しむ内容となっていました。

番組の概要

この番組では、志村けんが「お婆ちゃん」に扮し、堀ちえみと共に全国各地の家庭や友人同士の集まりに出向き、夕食を共にしながらゲームや家庭自慢などを繰り広げていました。特に、各家庭に訪問する形式が大きな特徴であり、志村が訪問先の家族とトークを楽しむスタイルが視聴者の人気を呼びました。

番組の開始当初は、主にお宅訪問がメインの内容でしたが、次第に訪問地の名所巡りや名産品の職業体験なども取り入れられるようになりました。毎回の最後には、訪れた家庭と賞品をかけた「ジャンケンコーナー」が設けられており、視聴者にとって一つの楽しみとなっていました。このコーナーでは、当初は人形を使ってジャンケンを行いましたが、次第に一般的なジャンケンの形式に変わっていきました。なお、プレゼントは訪問先の家庭に贈られたため、ジャンケンの結果に関係なく全ての家庭にお土産が与えられていました。

オープニング映像と番組の変更

番組のオープニング映像は、最初の頃はテクノ風の実写アニメーションが使用されていましたが、第10回からは志村お婆ちゃんと女の子をデフォルメしたアニメーションに変更され、より親しみやすい印象を与えました。

1987年3月、レギュラーでパートナーを務めていた堀ちえみが芸能活動を引退することになり、急遽番組を降板することとなりました。このため、その後は毎週異なる女性アイドルが志村のパートナーに起用される形になりました。

番組のエピソードと再放送

堀が最後の出演となった回では、涙ながらに「短期間でこれだけスタッフの方と仲良くできたレギュラー番組はこれが初めてでした」と述べ、感謝の気持ちを表しました。この番組は後にCS放送のファミリー劇場で再放送され、再び多くの視聴者に楽しまれました。

スタッフと制作情報

本番組のスタッフには、作・構成で鈴木哲、朝長浩之、唐鎌誠治、岡村康雄が名を連ねています。音楽はたかしまあきひこが担当し、ゼブラカンパニーや株式会社TROが制作協力として参加しました。演出は米谷裕輔が務め、プロデューサーには庄司文雄（日本テレビ）と井澤健（イザワオフィス）が携わりました。

『志村けんの失礼しまぁーす!』は、家庭訪問を通じて視聴者に楽しさを提供し、多くの人々に愛された記憶深いバラエティ番組となりました。

もう一度検索