志村座

『志村座』

『志村座』（しむらざ）は、フジテレビ系列で2014年4月9日から2015年9月29日まで深夜に放送されていたお笑いバラエティ番組です。この番組は、志村けんがメインキャストとして出演し、彼のユーモアとキャラクターがフルに活かされていました。制作はイザワオフィスが手掛けています。

番組の概要と変遷

『志村座』は『志村笑!』の後継番組であり、前身の番組が放送されていた2013年10月から2014年3月の約半年間の経験を基にリニューアルされました。初めは毎週木曜日の深夜1:10から約30分間放送されていましたが、2015年4月からは放送日時が変更され、水曜日の0:55から1:25に移行しました。また、2021年7月からはファミリー劇場で再放送も行われています。

この番組は、志村率いる旅芸人一座の楽屋を舞台にしたコント劇が中心で、出演者たちの息の合ったやり取りが楽しめました。双子のように一緒にいた肥後克広と上島竜兵（ダチョウ倶楽部）をはじめ、多岐川華子や新メンバーの丸高愛実、瀬口かななどが座員として登場。コントの合間には、様々なゲストを迎えたトークコーナーも用意され、出演者たちの魅力を引き出していました。

主な出演者と役割

番組の中核を成すのは志村けんで、彼は「剣之丞」役として座のリーダーとなり、周囲の座員たちに振り回される面白さを見せていました。肥後と上島は座のナンバー2といった位置で、彼らの軽妙な掛け合いが視聴者の笑いを誘います。

また、多岐川華子はツッコミ役として、上島と同じく志村から板きれで叩かれることもあり、一般的な大衆演劇のマドンナ的存在として存在感を発揮しました。彼女を中心に、座の皆で繰り広げるコントが、番組の大きな特徴となっています。さらに、鹿沼憂妃や丸高愛実などの女性キャストも、大いに場を盛り上げました。

番組の構成とコーナー

『志村座』の特徴的なコーナーとしては、まずコントが挙げられます。座員たちは旅芸人としての設定で、お互いにユーモアを交えながら繰り広げられる物語を展開しました。後半ではゲームやトークが行われることもあり、視聴者を飽きさせない工夫がありました。

一方で、ゲストトークコーナーも人気で、「居酒屋かずこ」のセットを借りて、ゲストを迎え入れて楽しいトークを展開しました。このコーナーには、さまざまな有名人が登場し、印象的なエピソードや笑いを提供しました。各回のゲストには、ナイツや出川哲朗、渡辺直美など、幅広いジャンルの芸人やタレントが含まれています。

スタッフと音楽

『志村座』の制作には多くの優れたスタッフが関与しており、プロデューサーの井澤健をはじめ、演出や構成を担当するメンバーが番組のクオリティを高めていました。また、エンディングテーマには多様なアーティストが起用され、視聴者の耳にも残る楽曲がてんこ盛りでした。特にFTISLANDやULTRASなど、人気アーティストの曲が番組を彩りました。

結論

『志村座』は、志村けんの独自のコメディスタイルと多彩なキャストによって、視聴者に愛される番組となりました。そのユーモアあふれるコントと、ゲストとの楽しいやり取りは、今も多くの人たちの心に残っています。

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