『志村軒』(しむらけん)
『志村軒』は、
2010年4月14日から
2012年3月28日まで放送されていたフジテレビ系列のお笑い
バラエティ番組です。本番組は、
志村けんが冠を務め、
イザワオフィスが制作を担当しました。放送は毎週木曜日の深夜1:10から1:40まで行われ、ハイビジョン制作で、地上アナログ放送ではレターボックス形式で提供されていました。
概要
この番組は、前作『
志村屋です。』のリニューアル版としてスタートし、
志村けんを中心に、
優香、
肥後克広、
上島竜兵、ハリセンボンのメンバーが続投。また、新たに森下悠里と桃瀬美咲がレギュラーとして加わりました。これにより、番組の構成やキャラクターなどが一新されています。
『志村軒』は、東京・浅草の
ラーメン店「けんちゃん
ラーメン 志村軒」が舞台となっており、志村が店主として登場します。彼の妻である
優香や町の人々との人情味あふれるコントが展開されます。番組の基本的な流れは、志村夫婦の茶の間でのやり取りから始まり、ポエムでの短編コント、志村軒での短編コント、ポエムでの長編コント、最後に志村軒での長編コントというパターンが多く見られました。
番組の後半には「Suppin Talk Time」というトークコーナーが設けられることもありましたが、2011年以降はコント中心の構成に変更され、このコーナーは減少しました。また、次回予告が不定期で放送されることもあったため、ファンにとっては楽しみの一つでした。
特別推移
2011年2月8日には、特別番組『
志村けんのだいじょうぶだぁ バレンタインプレゼントスペシャル』の一環として、本番組が全国ネットのゴールデンタイムで放送され、話題を呼びました。さらに、2021年2月からはファミリー劇場で再放送され、懐かしの名作として新たな視聴者層にも親しまれています。
出演者
本番組の出演者は、ほとんど全員が自身の芸名と同じ役名で登場しています。中でも、
志村けんが演じる店主は毎回異なるスープの
ラーメンを作るキャラクターで、彼の妻・
優香はその
ラーメン作りの腕が夫よりも上手という設定です。また、志村と
優香の関係性を通して、コントが進行し、他のキャラクターもそれに絡んでストーリーが展開される形が取られました。
春菜は克広の妻として、彼女の厳しい性格や亭主とのトラブルが時折笑いを誘います。常連客の
上島竜兵は万年フリーターとして登場し、日常のトラブルを描き出しています。森下悠里や桃瀬美咲などの新キャラクターも新たな風を吹き込み、視聴者の関心を引きました。
エンディングテーマ
エンディングテーマも毎回変更され、様々なアーティストが参加しました。特に始まってからの数か月間は、人気の高い曲が流れることで視聴者の関心を引いていました。
スタッフ
この番組は、プロデューサー井澤健によるもので、脚本や音楽、照明、カメラなど多くのプロフェッショナルが関与し、質の高い番組作りを実現していました。特に、映像美と音響のクオリティが高かったことからも、この番組が深夜帯でありながら多くのファンを惹きつけた理由の一つです。
『志村軒』は
志村けんの独特なコメディセンスとキャラクターたちの魅力が融合し、視聴者を笑いと感動で包む作品として記憶されています。