忘れていいの-愛の幕切れ-

「忘れていいの-愛の幕切れ-」

「忘れていいの-愛の幕切れ-」は、1984年2月25日にリリースされた小川知子と谷村新司のデュエットシングルです。この楽曲は、谷村新司のアルバム『抱擁-SATIN ROSE-』に収録されている「忘れていいの」を基にしており、デュエット版のために歌詞が一部アレンジされています。歌詞のテーマは、切々とした別れの悲しみを表現しており、聴く人の心に強く響くものとなっています。

この曲の特徴的な点は、歌詞が谷村新司の好きだったテレビドラマ『金曜日の妻たちへ』の世界観を背景にしている点です。ドラマに出演していた小川知子が特別にオファーを受け、二人でこのプロジェクトに挑むことになりました。また、歌のクライマックスでは、谷村が小川の胸元に手を滑り込ませるパフォーマンスが行われ、これは小川の提案によるものです。これにより楽曲はよりドラマティックかつ親密な雰囲気を醸し出しています。

オリジナルの「忘れていいの」のメロディーと相まって、小川と谷村のデュエットは心に残る美しいハーモニーを生み出しています。この楽曲は、様々な音楽番組でも披露されており、谷村は小川以外の女性歌手たちとも何度かこの曲を歌い上げています。ひとつの作品が、アーティストの数々の解釈を通じて様々な形で表現され続けるのは、この楽曲が持つ普遍的な魅力の証明とも言えます。

さらに、錦織一清が井上珠美とのデュエットでカヴァーしたバージョンが、2023年にリリースされたアルバム『歌謡 Style Collection』に収められていることも興味深いです。このように「忘れていいの-愛の幕切れ-」は多くのアーティストに影響を与え続けています。

収録曲

• - 忘れていいの-愛の幕切れ-（4分40秒）
• - 愛すれど心さびしく（4分18秒）

どちらの楽曲も、作詞と作曲は谷村新司が手掛けており、アレンジは馬飼野康二によるものです。音楽の魅力、演出の妙、歌詞の深さが絶妙に融合した作品であり、日本の音楽史に残る名曲の一つです。また、1984年に発表されたこの楽曲は、その後の音楽シーンにも深い影響を与えています。

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